iPhoneのストレージ容量は、2014年のiPhone 6以降から最高128GBまでラインナップが拡大されましたが、それでもまだまだ足りないという声をよく耳にします。日々たまっていく写真やビデオ、高画質化とともに容量が巨大化していくゲームアプリなどが要因で、ストレージが圧迫されている人も多いのではないでしょうか。iPhoneでは、iOSのアップデートやアプリの更新などでも一時的にストレージを使用するため、ストレージがパンパンでバージョンアップ用のファイルをダウンロードできないこともあるようです。
ストレージの軽量化には、不要なアプリを削除したり、写真/ビデオを整理したり、クラウドやパソコンにデータを移したりするのが一番効果的ですが、膨大な数のアプリやファイルの仕分けをするのも大変だったりします。そんなときには、外部ストレージを活用してみましょう。データを簡単にまとめてバックアップでき、手軽にiPhoneのストレージを軽くすることができます。
サンディスクの「iXpand フラッシュドライブ」は、Lightning端子とUSB端子を備えた外部ストレージ。専用アプリを使ってiPhoneやiPadのデータをバックアップでき、パソコンなどへデータを自由に移動できます。iPhoneのストレージ不足にお困りの方にピッタリのアイテムとなっています。今回はこのiXpand フラッシュドライブの64GBモデルをお借りして、その使い勝手を試してみました。
ストレージ容量は4種類から選べる
iXpand フラッシュドライブは、ストレージ容量16GB/32GB/64GB/128GBの4モデルをラインナップし、手持ちの機種に合ったモデルを選ぶことができます。写真/動画/音楽ファイルのバックアップのほか、電話帳などの移行も可能で、機種変更時のデータ移行にも利用可能。本製品に保存した動画を、iPhoneやiPadで直接再生することもできます。
専用アプリ「iXpand sync」を使ってデータのバックアップや移動が可能で、接続時にカメラロールと同期し、自動でバックアップをとることもできます。プラットフォーム間での暗号化にも対応し、万が一紛失してしまった場合でもデータを保護します。本体にはバッテリーを搭載しており、USB接続による充電が必要になります。
実売価格は16GBが1万円前後、32GBが1万4000円前後、64GBが2万円前後、128GBが3万円前後と、同容量のSDカードなどに比べてやや割高となっています。iPhoneでは基本的に後からストレージを追加することができませんので、多少のコスト高はやむをえないといったところでしょうか。
簡単操作で高速転送
とりあえず本体をiPhoneに挿入すると、専用アプリ「iXpand sync」をダウンロードしていない場合は、App Storeへの誘導が表示されます。アプリは無料で入手できますので、案内に従ってダウンロードしましょう。
アプリの初回起動時には、主な機能の説明がなされます。左にスワイプしていくと説明が完了し、本体内のフォルダが表示されます。デフォルトで用意されているのは、「Music」「Photos」「Videos」の3種類ですが、自由にフォルダを追加でき、レイアウトも変更できます。
iPhone内の写真をバックアップする場合、「Photos」フォルダを選択し、画面下部の「+」をタップします。すると、アプリがカメラロールへのアクセスを求めてきますので、これを許可します。あとはバックアップしたい写真を選んで追加するだけ。画面右上のすべてにチェックを入れると、カメラロール内のすべての写真を選択できます。バックアップのスピードはかなり高速で、数百枚単位で選んでも待ち時間は長くありません。
筆者が試したところ、カメラロール内の写真634ファイルをバックアップするのにわずか約4分ほどしかかかりませんでした。なお、バックアップしてもiPhone内の写真は消えないので、ストレージを空けたいときは、別途削除が必要です。その後、iPhone内の写真ファイルをすべて削除すると、154MBしかなかった空き容量が、なんと1.6GBまで増えました。これだけあれば、iOSのアップデートにもバッチリ対応できそうです。
日ごろからiPhoneのストレージ容量不足に悩んでいる方は、ぜひ「iXpand フラッシュドライブ」を使ってみてはいかがでしょうか。