うさぎを飼っていた時に驚いたことがいくつかある。「えっ?こんな激しい動きするの?」「急に倒れた!」など…。ピョンピョンはねて可愛らしいというイメージからかけ離れた体当たりな仕草で、実は色んな気持ちを人間に伝えようとしているうさぎたち。今回はそんなうさぎからの知られざるメッセージを『うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2016』(著・学研プラス/刊・学研プラス)から紐解いていこう。
■後ろ足で音を出す
うさぎがすごい勢いで後ろ足を床にたたきつけ「ダン!ダン!」と音を出す、通称「足ダン」と呼ばれるこの行為は、主にうさぎの「不満」を表すしぐさとして有名だ。なので、うさぎが足ダンしていると「あ~、ゴメンゴメン。何か嫌だった?」と飼い主側はすぐに謝罪しがち。しかし、本著によると足ダンは必ずしも飼い主のせいではないという。
ちょっと虫の居所が悪いだけだったり、足ダンをすると飼い主が反応してくれるのが嬉しくてクセでやっているうさぎもいるらしいのだ。うさぎが足ダンをする理由は実は様々。これからは、すぐに謝らずに様子をみてもよいかも。
■垂直にジャンプ
前方にピョンピョン跳ねるイメージしかなかったので、実際に見た時は驚いた垂直にジャンプをするうさぎの姿。勢いよく真上に跳ぶので、テーブルなどに体をぶつけないかと心配しながら見ていたが、うさぎ側はそんなのおかまい無しで跳びまくり。実は、こうした垂直ジャンプをうさぎが繰り返すのは「楽しい!」という気持ちの表れ。さらに頭を左右に振っていたら「テンションMAX状態」らしいので、飼い主側も声をかけたりしてうさぎの気持ちを盛りあげたほうが、よりうさぎは喜ぶのだとか。
■ごろんと倒れる
うさぎ初心者が必ず驚く、突然勢いよくごろんとうさぎが倒れる姿…。私も初めてみた時は「え?大丈夫?」とすぐに駆け寄り心配したが、実はこれはうさぎがリラックスしている時の行動。のんびり気分のうさぎの気持ちを邪魔してしまうので、飼い主側が駆け寄ったり声をかけたりするのはNG。なるべくそっとしておいた方がベター。ちなみに私が飼っていたうさぎはゴロンと倒れた後、白目をむいてよく寝ていたので見るたびギョッとさせられた。
また、うさぎがフラフラしていたり、そのまま体が引きつるように回転してしまっている場合は斜頸の可能性があるので、その場合はタオルで保定してすぐに病院へ連れて行こう。
このほかにも体をなめたり物を投げたりと、吠えたりしない分、全身で色んな感情表現をするうさぎのホンネが徹底解説されている本著。繊細なうさぎの小さなサインを見逃さないために、必読の一冊だ。(文:凧家キクエ)
【参考文献】
うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2016
著者:学研プラス
出版社:学研プラス
巻頭特集「ウラうさぎ語解読辞典」繊細なうさぎのしぐさから本当のキモチを読み取る術を伝授。第2特集 3人の専門家に聞く この飼い方OK? 人気連載 みんなのうさぎLIFE。愛らしいうさぎの写真も満載。