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2016/9/2 10:00

牛乳パックでお湯を沸かす!? 最小限の水や燃料で避難生活を乗り切るサバイバル術3選

GetNavi webでは今週、防災の日にからめて防災/減災に役立つ情報やアイテムを紹介してきました。今回は、テクニックを紹介。防災のためにアウトドア用品が役立つことは前回の記事で紹介しましたが、キャンプをするのと実際に避難生活を送るのとでは状況が大きく違います。

 

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極端な話、便利な野外用の道具を使って「普段の生活を野外でするだけ」のキャンプは、水や燃料の補給が容易にできます。しかし、避難生活ではそうはいきません。水や食糧とともに物資も届かず、燃料の供給もままならなくなります。東日本大震災の際にも、ガソリンスタンドに多くの車両が並ぶ光景が見受けられました。

 

重要となるのは、アウトドア用品を揃えるだけでなく、それらを賢く使いこなす知識・経験を身につけるということです。補給が受けられなくても、工夫次第で限りある物資を長持ちさせることができます。こうした知識と経験は、用品以上の自信をもたらしてくれるはずです。ここでは、避難生活で起こりがちな状況別の節約テクニックを紹介しましょう。

 

その1

<水の消費を抑えたいとき>

ファスナーつき保存袋でごはん炊き

水道が自由に使えない環境では、水の消費はなるべく少量ですませたいものですが、生活をしていると水を使う場面は多々ありますよね。食事のときこそ最たるものでしょう。そこで、ごはんを炊く際の水の量を節約する方法を伝授します。

 

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ファスナーつき保存袋に米1合を入れます。米と同じ量の水を入れて30分ほど放置しておきます。

 

米の部分が浸かるように鍋に水を入れ、沸騰させたらファスナーつき保存袋ごと投入。

 

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20分ほどで炊き上がるので、そのまま5分ほど蒸らしたら完成です。トングなどでお湯からあげます。

 

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ふりかけを入れてファスナーつき保存袋のままにぎれば、おにぎりのできあがりです。手もあまり汚れませんから、手洗い分の水も節約できますね。また、食べずにそのまま保存することもできます。

 

米とともにファスナーつき保存袋に入れる水は飲み水が必要ですが、鍋に入れて沸騰させる水はお米には直接接触しないので、川の水などでも代用可能。飲み水の消費量を抑えることができます。逆に、飲み水で沸かした場合は、そのお湯でお茶やみそ汁が作れますよね。

 

 

その2

<燃料の消費を抑えたいとき>

すぐに茹で上がる1分パスタ

ごはんの次はパスタを茹でるテクニックを紹介。パスタは事前に水に浸しておくことで、たった1分ほどで茹で上げることができます。味は普通に茹でたときと大差ありません。伸びたりすることもなく、モチモチの食感になるから驚きです。

 

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ファスナーつき保存袋にパスタを入れ、浸かるように水を入れます。

 

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パスタが水を含んでやわらかくなります。1.4mmの太さのパスタであれば、90分ほど浸けておくのが目安です。水に浸した状態だと、冷蔵庫で3日間は保存が可能です。

 

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水を含んだパスタの水気をきって、沸騰したお湯に入れます。芯に水を含んだパスタは1分ほどで茹で上がります。

 

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茹で上がったパスタを皿にあげます。オリーブオイルやハーブソルト、好みのソースなどと混ぜていただきましょう。茹で時間が短縮できるということは、カセットガスなどの燃料の消費を軽減することにも繋がりるので、ぜひ覚えておいてください。

 

 

その3

<燃料の入手が困難なとき>

牛乳パックでお湯を沸かす

燃料が切れたとき、焚き火台を使って焚火をすることで火を扱うことができますが、雨で濡れてしまったり、焚き木自体が入手しにくい場面もあるでしょう。そんなときは、燃料として牛乳パックを使用する方法がおすすめです。

 

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牛乳パックにはロウが塗ってあるため、ふつうの紙よりよく燃えます。ただし、長くは燃えないため、一度に燃えきらないよう、継ぎたして使うのがコツです。

 

そして、牛乳パックとともにオススメしたいアイテムが「ケリーケトル」です。このアイルランド生まれのアウトドア用やかんの特徴は、中心が煙突状になっているところにあります。水はその周辺に入る構造で、下で燃えた炎が上に向かって全体に伝わるため、高い熱効率により短時間でお湯を沸かすことができます。

 

【製品情報】

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ケリーケトル

7830円~

サイズ:0.6L、1.2L、1.6L

材質:アルミ、ステンレス

※3サイズ×2素材の全6アイテムあり

※火をかける際には必ず給水口のキャップは外しておくこと

 

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はじめに、牛乳パックの縦1辺を目安に手でビリビリに破きます。紙面を露出させると、そこに火が着きやすくなるので効果的です。

 

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切り分けた牛乳パックを1枚、ケリーケトルの受け皿に置いて着火します。一度で全体が燃えないように、端から着火しましょう。

 

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牛乳パックが燃焼していることを確認したら、水を入れたケトル部分を置いて湯沸かし開始。

 

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小分けにした牛乳パックの切れ端を、火が消えないように継ぎ足していきます。いっぺんに何枚も投入しないようにするのがコツです。上手に継ぎ足していくことで、1パックで500mlのお湯を沸かすことができます。

 

水の消費を抑えたいとき、燃料の消費を抑えたいとき、燃料の入手が困難なときに重宝するそれぞれのテクニックはいかがでしたでしょうか。いざというときに失敗しないように、日頃から実践して慣れておくことが大切です。普段のキャンプやご自宅でも、ぜひ試してみてください。