対馬料理って食べたことある? 幻の秘境グルメが満喫できる専門居酒屋「こんね」が東京初上陸

みなさんは「対馬」といわれたら、日本のどこに位置するかすぐに思いつきますか？　九州と韓国の間に浮かぶ島で、超風光明媚な島として知られています。そんな対馬の食を提供するお店が、9月16日にオープン！

場所は田町～三田エリアで、店名は「対馬居酒屋 KONNE（こんね）」。対馬料理の専門店としては東京初ということで、都内はもちろん近隣の県でもなかなか出回らない希少な料理が味わえます。そんな幻の逸品を中心に、料理の紹介をしていきましょう！

大間のマグロに匹敵する激旨マグロが味わえる！

対馬とは長崎県に属す島で、福岡の博多港まで航路で132キロなのに対し、韓国までは直線距離で49.5キロという場所にあります。韓国に最も近い日本といえるかもしれません。また、壱岐や五島と並び「国境の島」と呼ばれる秘境の地です。

同店の名物はいくつかあり、そのひとつが「対馬の金マグロ」。ブランドとして名高いマグロといえば青森県の「大間のマグロ」ですが、この高級魚は北上する前にすべて対馬を回遊しているとか。つまり、大間産になる前の絶品マグロが対馬の金マグロというワケです。

実際、大間のマグロに引けを取らないほどのウマさということ。ただ、取材時には用意が間に合わなかったので、もうひとつの名物を賞味させてもらいました。それが「黄金あなご」の刺身です。

アナゴといえば、焼きものや天ぷらで食べるのがほとんどですよね。それを生で提供するというのだからスゴいじゃないですか！　なんでもアナゴは傷みやすく、また刺身にするより熱したほうがおいしく食べられるというのが定説なので、生にされるのは珍しいとのこと。

しかし、同店で提供される対馬の黄金あなごは、通常のそれとは一線を画す鮮度とおいしさ。良質な海老、タコ、イカをエサにしているため、脂ののりが豊かでジューシー。また、水深150～200mの水温約6℃付近に生息しているので、身が締まっていて独特の歯ごたえが楽しめるのです。

身は白く、透き通るような美しさ！　頬張ればムチっとした弾力に驚かされ、その後はジューシーな旨味が広がります。上品でリッチな脂ののりは、まるで“白身魚の王様”と称されるクエ。また、繊細な旨味とエレガントな食感はフグのようです。

そしてもう一品は、B級グルメ的な位置付けの「対馬とんちゃん焼き」を試食。これは対馬で「焼き肉といえばとんちゃんたい！」というほどおなじみの家庭料理で、いわゆる豚ホルモンのキャベツ味噌炒めです。

味の決め手は、ほんのり甘味のある対馬特製の味噌。同店では地元の「田川精肉店」で仕込まれたものを仕入れて調理しており、専門店ならではの肉質のよさもあって、格別なおいしさです。

酒も充実しており、やはりメインは対馬の特産品ばかり。まずは、対馬唯一の酒造である河内酒造が醸し、対馬内のシェア80％を誇る人気清酒「白獄（しらたけ）」からテイスティングしてみました。

上品な米の旨味と甘みがあって力強い味わいながら、余韻はすっきりで飲みやすい印象。様々な料理に合わせやすく、クイクイっと進んでしまう万能型の酒といえるでしょう。つづいて、その他のジャンルの酒も試してみたいと思います。

九州といえば焼酎ですが、この「やまねこ」は芋ではなく麦と米を蒸溜したハイブリッドな一本。両方の素材のよさがうまくとけあい、清酒に使われる黄麹の芳醇な香りも魅力です。深いコクと端麗なキレが絶妙で、とても飲みやすい印象でした。

そして梅酒は、吟醸古酒で造られた華やかな香りと深みを持つタイプが登場。梅のフルーティな味が広がりますが、熟成感があって飲みごたえはしっかりしています。また黒糖による濃い甘味があって、そのままストレートで味わうと貴腐ワインのような妖艶さも。

なお、同店は店内のゾーニングも面白く、2フロア（2階と3階）の下の階にあたる2階はカウンターと小上がりの割烹スタイル。割烹着を着た女性給仕が接客をする和やかな雰囲気です。

一方、上の階にあたる3階はスタイリッシュでシックなラウンジ風。2軒目としての利用や、「ちょっと飲みたい」というときに重宝しそうですね。しかも広いテラス席が用意されるということで、より開放的に楽しみたい場合にもオススメです。

なお、残り時間はわずかながら同店はクラウドファウンディングサイト「Makuake」で支援者を募集中。ひとりで気軽に楽しめる、「おひとり様セット」（刺身、おばんざい2種、一品2種）に2時間飲み放題が付いたリターンが3000円からあるなど、多彩なコースがそろっているのでチェックしてみてください！

【SHOP DATA】

対馬居酒屋 KONNE

住所：東京都港区芝5-24-7　2&3階

営業時間：17:00～翌2:00

定休日：日、祝日

【URL】