今夏のBBQでジンギスカンやラムチョップなどの羊肉を楽しんだ人、いるのではないでしょうか？ こういった風潮が好影響となり、最近の羊肉消費は着実に盛り上がりを見せています。しかし、そのデータを一体どうやって導き出したのか？ それが先日より公開がスタートした「羊指数」です。ここでは、ローンチパーティの模様とともに仕組みなどをお伝えしていきましょう！
指数の仕掛け人は羊齧協会だった！
今回「羊指数」を発表したのは、羊肉好きのための理想実現機関「羊齧（かじり）協会」。パーティの会場となった銀座のチャイニーズビアホール「ブルーリリー」に会員などが集まり、新規取り組みの発表会を兼ねた記念の大宴会として催されました。
冒頭は協会の中央委員会主席・菊池一弘さんのあいさつから。これまでの経緯や今後の取り組みといった一連の説明がなされました。
指数は「①ウェブでの盛り上がり」、「②羊肉の輸入状況」、「③国産羊の育成状況」から算出。②は貿易統計、③は国産めん羊統計のデータを活用すれば出せそうですが、①はかなりの難題。そこで、国内グルメポータルサイト最大手のひとつである「Retty」に協力を依頼し、定量的な指標の算出を実現したのだとか。
Rettyの坂口さんは「弊社サイト内で検索される羊系のワード数や、羊肉を扱うレストランのPV数などの各種データを提供しています。そのほかにも元となる項目は多岐に渡り、30程度ですね。これらを活用して、国内で羊肉がどれぐらい関心を持たれているかを計りたいと思います」とあいさつ。
データをとりはじめてから約1年間で今夏は最高値をマーク！
さらに今回の取り組みには、ビジネス関連の統計のプロも参画。中小企業診断士の資格を持ち、日々経営のコンサルタントして活躍する濱砂 忍さんが最終的な指数の算出に携わっています。
羊指数の考え方は、算出を開始した2015年の6月を基準月に設定。ベースの実数を100として増減で指数を出すため、かなりわかりやすい算出方法といえるでしょう。
それによると、2016年7月の指数は過去最高をマーク。2.25と、基準から2倍以上の盛り上がりを見せたようです。
短観としては、「ラムチョップ」と「生ラム」の検索数が過去最高水準に達したからとか。また、羊肉を提供するレストランの閲覧数の伸びも追い風に。毎年夏になると、BBQでジンギスカンの需要が全国的に飛躍することも大きな要因だそうですが、さらにネットでの活況が上乗せされたことで、羊指数も最高潮を迎えたようです。
羊の脳みそなど希少な羊グルメがふるまわれた！
パーティの第2部は立食形式の大宴会。羊齧協会が注文した、グランドメニューにはないスペシャル羊料理がズラリと並びました。これは協会の菊池主席曰く、「店によっては、我々がオーダーする特殊な料理に対してノリノリで応じてくれるところもあります。ブルーリリーもそのひとつですね。シェフが中国料理の達人なので、どれもおいしいですよ！」とのこと。
なかには羊の希少部位を使った驚きの料理まで。いくつか気になったものを中心に紹介します。
なお、今回はスタッフと会員で約120名が参加。羊齧協会は現在約1200人の規模で、毎月30～40人が入会と、こちらもかなりの盛況ぶりです。その理由のひとつが、マンネリ化やクローズ化しないように、常連客の参加を一度に7割までと決めているからだそう。3割の新規参加者によって、組織の新陳代謝が図られているんですね。
会場には、予約が取れない人気店として有名な神田「味坊（あじぼう）」の梁 宝璋（りょう ほうしょう）シェフをはじめ、国内屈指の羊料理のスペシャリストも参加して大盛況。普通にハイレベルなグルメパーティとして十分に楽しめるのが、羊齧協会主催の公式イベントなのです。
グルメの秋、そして宴会が多くなる冬を控え、ますます羊食も盛り上がる予感。ぜひ羊指数をチェックしつつ、羊料理のレストランや羊齧協会のイベントに足を運んでみてはいかがでしょう！
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