“いま”爆売れ中の「文房具」を紹介し、識者がヒットの背景を解説する。今回は、「ガラスペン」をご紹介!
※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです
お気に入りのインクはつけながらすぐに発見! ……万年筆インクの色味を手軽に楽しむならガラスペンが最適!
インクと併せてハマると奥深いガラスペンの世界
いまや全国各地でインク専門のイベントが開催されるほど、多彩な万年筆インクは文房具界で大きなブームだ。しかし色味を確認するにも、いちいち万年筆にインクを吸入して、書いたらしっかり洗浄して……と、楽しむための手間が多いのが難点。そこでいま注目されているのが、ガラスペンだ。インクをペン先につけるだけで試し書きに十分な量が書けて、洗浄も基本は水洗いでOK。気軽にインクをあれこれ“味見”するには最適なツールと言えるだろう。
「ガラスペンは美麗な一点ものも多く、かなりの奥深さがあります。ガラスだけに取り扱いには注意が必要ですが、使いこなせば文房具上級者間違いなしです」(きだてさん)
【トレンドのツボ】大量生産が不可能なため需要に追い付かない場合も
筆記具のほかに工芸品としても人気のガラスペン。昨年開催された「文具女子博 #インク沼2020」では専門の販売コーナーも設けられるほど。大量生産が不可能で、人気モデルでは発売されるとすぐに完売状態が続く。
【ガラスペンその1】インク付けが不要になった万年筆タイプのガラスペン
【ガラスペン】 2019年9月発売
ヤーチンスタイル
ネオン・コレクション
2万9700円
ガラスペンは基本的には“つけペン”だが、これは軸内部にインクを溜めてペン先へ染み出させるコンバーターを搭載。万年筆と同様の使い勝手の良さで、ガラスペンならではのキリッとした硬質の書き味を楽しめるのが魅力だ。
【ガラスペンその2】ナチュラルな木軸も魅力のペン先着脱式ガラスペン
【ガラスペン】 2019年8月発売
Gecko Design
デビル ディップペン
1万1000円
風合いの良い木軸の先端にゴムベルトでペン先を装着した、保管しやすいガラスペン。ペン先を逆さにして木軸にはめ直すことで、繊細なペン先を木軸に収納できる。スチールのペン先も付属。
【ガラスペンその3】色相艶やかなボディは柔らかい手触りも上々
【ガラスペン】 2017年9月発売
Pent by 大西製作所&まつぼっくり
アセテート キャップ付きガラスペン
1万8920円
丸みを帯びた軸デザインに、軽くて丈夫なホウケイ酸ガラスのペン先を採用。アセテートのボディが放つ光沢は瑞々しく、手に吸いつくような手触りも心地良い。ストッパー付きキャップが落下を防ぐ。