6月に開催されたAppleの開発者向けカンファレンス「WWDC」で発表されたアップルのモバイル向け最新OS「iOS 10」が、ついに本日より日本でもリリースされました。iOS 10は、アップル自身が「これまでで最も大きなiOSのリリース」と明言し、数々の新機能や変更が加えられています。
なお、最新のiOSリリース時には、様々なトラブルがユーザーから報告されることが恒例となっていますが、今回も「OTA(Over The Air:Wi-Fi経由でファームウェアのアップデートを行うこと)でiPhoneが文鎮化(iPhoneが使えない状態になること)した」との報告がネット上で寄せられています。すでにこの問題への対応はとられているようですが、心配な方は、Lightningケーブルでパソコンに有線接続し、iTunes経由でアップデートを行いましょう。また、アップデートの前にはiTunesやiCloudでバックアップを行うことをお忘れなく。
ちなみに、さっそくゲットナビウェブ編集部でiOS 10へのアップデートを行ったところ、有線接続によるiTunes経由で約40分ほど時間がかかりました。回線やサーバーの混雑具合にもよりますが、思いのほか時間がかかってしまうことがありますので、アップデートは帰宅してからゆっくり行うことをオススメします。
【iOS 10の主な新機能】
進化その1「持ち上げるだけでロック画面が表示される」
ホームボタンなどを押さなくても本体を持ち上げるだけでロック画面が表示されます。
また、ロック画面を右にスワイプすると表示されるウィジェトの見やすさが向上しています。
進化その2「メッセージ機能が大幅にUP!」
送受信したURLがリンク先のイメージを表示するようになります。
さらに手書き文字の投稿にも対応し、文字が書かれていく様子を動画で送信することも可能。スタンプも大幅に拡充される予定です。
進化その3「『写真』にメモリー機能が追加!」
写真は、顔認識や撮影場所などのデータを元に自動的にアルバムを作成する機能が飛躍的に進化。「メモリー」というタブが追加され、写真と音楽を結合したスライドショーを作成してくれます。
進化その4「『マップ』で乗換案内が可能に」
標準の「マップ」アプリで乗換案内が可能に。日本国内も対応しています。
進化その5「『ミュージック』のデザインが刷新」
ユーザーインターフェースがシンプルなデザインに刷新され、より直感的に操作が可能。画面下部のタブは「ライブラリ」「For You」「見つける」「Radio」「検索」という5つに変更されています。
進化その6「3Dタッチの機能を拡張」
3Dタッチ機能を強化。従来はアイコンを強く押し込むと、各アプリの機能のショートカットが表示されましたが、iOS 10ではウィジェットも表示可能になっています。
進化その7「迷惑電話を自動でブロック」
「電話」が迷惑電話の自動ブロックに対応するように進化。また、「Siri」と連携することで、留守番電話のメッセージをテキスト化して表示する機能も追加されています。
進化その8「『Siri』がサードパーティーに解放」
音声アシスタント機能「Siri」のAPI(Application Programming Interface)がサードパーティーに解放されます。各種アプリとの連携が可能となり、利便性向上が期待されます。
進化その9「『ホーム』アプリで家電と連携」
標準アプリとして「ホーム」が追加され、スマート家電や各種IoTなどとの連携が可能になっています。
進化その10「『ニュース』がサブスクリプション化」
「ニュース」(現在日本未対応)はデザインが刷新され、一括購読できるサブスクリプション型課金に対応します。