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2016/9/15 13:50

カーナビ不況の起爆剤となるか? ケンウッド「彩速ナビ」第3世代の登場でカーAVもハイレゾの時代へ

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビゲーションシステム「彩速ナビ」の第3世代モデルNEW TYPE Zシリーズ4機種を発表。手持ちのスマートフォンとUSBケーブルで接続して、スマホを充電しながらインターネット通信ができる「USBテザリング」機能を新たに搭載したほか、ハイレゾ再生機能を強化しています。ラインナップは、ハイエンドの「MDV-Z904W/Z904」(実売予想価格14万円前後)と、ミドルクラスの「MDV-Z704W/Z704」(同12万円前後)。発売は10月中旬の予定です。

 

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↑MDV-Z904

 

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↑MDV-Z704

 

同社によれば、カーナビは2013年度をピークに出荷減少傾向にあり、ハイレゾ音源の再生などのオーディオ機能を訴求しながら巻き返しをはかっています。実際、カーナビのなかでAVナビの構成比率は増加。ただ、メインとなる価格帯は10万円以下となっているので、いかに高機能なハイレゾ対応AVナビを、その層に訴求できるかにかかっているのではないでしょうか。

↑彩速ナビ第3世代となる今回発表したモデルは、ハイレゾに加えてUSBテザリングが魅力
↑彩速ナビ第3世代となる今回発表したモデルは、ハイレゾに加えてUSBテザリングが魅力

 

ケンウッドの彩速ナビシリーズは、フリック入力やアプリ連携、Wi-Fiなどに対応した第2世代から、いよいよ第3世代に突入。第2世代の最終モデルからハイレゾに対応していますが、今回のNEW TYPE Zの最上位モデルである「MDV-Z904W/Z904」は、11.2MHzのDSDに対応しており、AVナビとしては最高峰の音響環境を構築しています。ミドルクラスの「MDV-Z704W/Z704」はDSDには対応していませんが、192kHz/32bitのPCM音源に対応。CD音源などもハイレゾ相当にアップコンバートし、原音に近いクオリティのサウンドで再生します。

↑192kHz/32bitのハイレゾ音源に対応。音楽ファイルフォーマットもDSD(Z904シリーズのみ)やWAV、FLAC、MP3など豊富なフォーマットに対応しています
↑192kHz/32bitのハイレゾ音源に対応。音楽ファイルフォーマットもDSD(Z904シリーズのみ)やWAV、FLAC、MP3など豊富なフォーマットに対応しています

 

さらに、スマホとの連携性も強化され、iPhoneの「Apple CarPlay」に対応し、iPhoneの音声認識機能「Siri」を利用することで、走行中の通話や音楽再生、マップ検索などをハンズフリーで行うことができます。もちろんAndroidの「Android Auto」にも対応しており、ナビ画面による操作で、Android端末のGoogleマップや音楽再生、SMSの送信、通話などの操作が可能です。

↑スマートフォンと連携し、スマートフォンの機能を彩速ナビで快適に操作できます
↑スマートフォンと連携し、スマートフォンの機能を彩速ナビで快適に操作できます

 

彩速の名が示す通り、カーナビとしてのレスポンスが良く、快適な操作感を実現しています。新たに採用された「INFOウィンドウ」によって、知りたい情報がすぐに取り出せるのも便利。長い間使えるように、地図情報の更新サービスも2種類用意し、ダウンロード方法がよくわからないという人のために、SDカードの交換で地図が更新できるナビ地図定期便も利用できます。

 

↑必要な情報がすぐにわかるINFOウィンドウを採用。時計や方位などドライブで知りたい情報も見やすく表示します
↑必要な情報がすぐにわかるINFOウィンドウを採用。時計や方位などドライブで知りたい情報も見やすく表示します

 

↑GPSが届かない場所でも高い精度で位置情報を指定する「高精度測位 環境補正プログラム」や案内ポイントまでの距離をカウントダウンする新「ここです案内」など、カーナビとしての機能も高い
↑GPSが届かない場所でも高い精度で位置情報を指定する「高精度測位 環境補正プログラム」や案内ポイントまでの距離をカウントダウンする新「ここです案内」など、カーナビとしての機能も高い

 

↑彩速ナビの地図情報の更新方法にSDカードの交換やUSBテザリングなど、さまざまな方法を用意
↑彩速ナビの地図情報の更新方法にSDカードの交換やUSBテザリングなど、さまざまな方法を用意

 

オーディオ業界でハイレゾ化が進むなか、運転中も車内でハイレゾサウンドを聴きたいと考えるユーザーが増えるのは当然の流れといえそうです。特に、自動車で通勤している方など、車の中で音楽を聴くことが多い人は、カーナビの買い替えのタイミングでハイレゾ対応モデルを選ぶべきではないでしょうか。ケンウッドでは、ハイレゾ再生に対応したスピーカーなどもカーナビとあわせて提案していくとのこと。また、標準装備となりつつあるドライブレコーダーなどもセットで販売していくそうです。

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10月7・8日には、ベルサール秋葉原で一般ユーザー向けの発表会イベントも開催の予定とのことですので、買い替えを検討中の方などは足を運んでみてはいかがでしょうか。

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