子ども部屋や寝室に入ると、ニオイが気になるときがあります。朝、目覚めたときに感じるムワッとした空気に耐えられず、「早く換気したい!」とストレスを感じるなら、今回発表されたシャープの加湿空気清浄機を要チェック!
スリムタイプながら除菌・消臭性能が優秀!
シャープといえば、蚊を取る機能が付いた「蚊取空清」で有名ですが、今回リリースするのはお家芸のプラズマクラスターを前面に押し出したスタンダードなタイプ。なかでもKI-GSシリーズ(※)は、除菌・消臭性能が優れた「高濃度プラズマクラスター25000」を搭載し、設置スペースが限られた寝室や子ども部屋にも置きやすいスリムなタイプとなっています。
※KI-GS70(実売予想価格6万5000円)とKI-GS50(実売予想価格5万5000円)の2モデル。KI-GS70は加湿空気清浄適用床面積の目安が24畳、KI-GS50は22畳
今回発表されたKI-GS70とKI-GS50は、スリムボディが特徴。KI-GS70は外寸が幅370×奥行293×高さ660mmで、設置面積は雑誌のA4サイズ見開き以下、KI-GS50はB5サイズ見開き以下となっています。KI-GS50は、2015年モデルKI-FX55と比較すると設置面積は約10%も軽減。これなら狭い個室でも置き場所を確保できそうです。
発表会では、ニオイ発生のメカニズムの解説もありました。料理臭やペット臭に加え、ニオイを作る菌の増殖によって作られたニオイがカーテンやソファ、衣類、カーペットに付着。そのニオイが部屋全体に放出されて広がり、生活臭となります。なお、モノに付着したニオイは、通常の空気清浄機では除去できないそう。近年は住宅の高気密化で空気がこもりやすく、ニオイが外に逃げにくくなっている背景もあり、ニオイ問題で悩む家庭も多いといいます。
一方、KI-GSシリーズに搭載するプラズマクラスター25000は、付着カビ菌の増殖と付着ウィルスの作用を抑え、ニオイ原因菌を除菌し、付着したニオイを分解・消臭できるのが特徴です。料理臭、ペット臭、タバコ臭、生乾き臭などのほかに、「加齢臭」に対しても、新たに消臭効果を実証したそうです。なお、このサイズでプラズマクラスター25000を搭載するのは、同社では初めてとなります。
ツーンとする加齢臭にプラズマクラスターを当てたらどうなる?
発表会では、強烈な加齢臭の薬品(ノネナール)を染み込ませた布に、KI-GSシリーズのプラズマクラスターを当て、ニオイがどう変わるか実験が行われました。まずはノネナールを染み込ませた2枚の布を、それぞれシャツに貼り付けます。そして、一方には前方に集中的にプラズマクラスターを放出する「パワフルショット運転」を当て、一方はそのままにして放置しました。ちなみに、このサイズの空気清浄機で「パワフルショット運転」を搭載するのは同社では初めてのこと。
さて、十数分後、プラズマクラスターを当てた布をおそるおそる嗅いでみたところ……ツーンとした凄まじいニオイが激減していました。完全にニオイがなくなったわけではありませんが、たった十数分でここまでニオイレベルを落とせるのはオドロキです!
さらに静電HEPAフィルターとダブル脱臭フィルター、目の細かいホコリブロックプレフィルターの三段構えの高性能フィルターで、ホコリやニオイをキャッチ。高性能フィルターとプラズマクラスター25000のダブル効果で、部屋の空気がすっきりキレイになるとのことです。
また、静電気の除電もすばやく行うとのことでしたので、冬場の乾燥する時期もイヤなパチパチが軽減するかもしれません。KI-GS70は、8畳の部屋を清浄するのに9分、KI-GS50は12分で終了するスピードも魅力です。
モニターや加湿フィルターの細かな配慮がうれしい!
モニターにも工夫されています。現在の運転状態で24時間運転を続けた場合の電気代目安がモニターに表示され、いつでも電気代をチェックできます。おやすみ運転では運転音が約15dBと小さくなり、さらにモニターの光がまぶしくならないように、モニターの光を抑えています。
また、加湿用のタンクキャップにはAg+イオンカートリッジが装着。タンクやトレーのヌメリやニオイの原因となる菌を除菌してくれます。円盤状の加湿フィルターは、停止時に水を吸わないような工夫も施されていました。これにより、カビなどの発生が抑えられるので、衛生的です。
ホコリブロックプレフィルターは、後ろのパネルを外すことなく、そのまま掃除機をかけるだけでお手入れができます。左右キャニスターも搭載しているので、お部屋の移動や掃除のときにちょっと動かしたいときも便利。チャイルドロック機能も付いていますから、小さな子どもがいても安心ですね。
プレミアムモデルにはフィルターの自動掃除機能を搭載
また、KI-GSシリーズと同時にプレミアムモデルのKI-GXシリーズ(※)も発表されました。こちらはプレフィルターのホコリを自動で掃除する「自動掃除パワーユニット」を搭載し、高い集じん性能が維持できるとのことです。ホコリはダストボックスに溜められ、半年に一回捨てるだけでOKといいます。
※KI-GX100(実売予想価格12万円)、KI-GX75(実売予想価格8万3000円)の2モデル。KI-GX100
会場には実際に自動掃除パワーユニットを1か月使用したKI-GX100と、何もお手入れをしなかった同モデルが並んで置いてあり、風速の比較が行われました。
フィルターの掃除を怠ると、ホコリで目詰まりして空気清浄のパフォーマンスが落ちるため、定期的な掃除が必要となります。自動掃除パワーユニットがあれば、お手入れをしなくても自動で掃除してくれるので、いつでもプレフィルターはピカピカ。そのため、KI-GX100は風量が強いままでした。
また、本機は前モデルKI-FX100と比較して、送風口が大きくなりました。広いリビングでもムラなく行き渡る「ワイドスピード循環気流」で、以前は届かなかった場所まで風が到達。8畳の部屋なら6分でキレイにできます。
パワフルなKI-GXシリーズは家族が集まるリビングでメインとして利用し、コンパクトなKI-GSシリーズは個室で利用するなど、うまく使い分けるのがいいかもしれませんね。また、KI-GSシリーズは、高濃度プラズマクラスター25000とパワフルショット運転を搭載したことで、小さめの個室のニオイ対策が可能になったのが大きなポイント。寝室や子ども部屋はもちろん、一人暮らしでペットやタバコのニオイ(または自分の加齢臭…)に悩んでいる人は、ぜひ検討してみてください!