本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!
※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです
2022年 自動調理鍋選びの3か条
1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を
かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。
2 豊富なメニューから選びやすいことも重要
調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。
3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎
日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。
私が選出しました!
“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化
自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。
ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。
象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。
おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。
第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!
シロカ
おうちシェフPRO SP-2DM251
実売価格1万5800円
【調理容量:1.68ℓ】
【調理機能の種類:10】
【内蔵レシピ:83(※)】
【予約機能:搭載】
業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。
SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg
※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89
【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要
「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)
第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に
象印マホービン
STAN.自動調理なべ EL-KA23
実売価格3万3000円
【調理容量:2.3ℓ】
【調理機能の種類:7】
【内蔵レシピ:33】
【予約機能:搭載】
「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。
SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり
【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選
「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)
第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!
シャープ
水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G
実売価格7万7000円
【調理容量:2.4ℓ】
【調理機能の種類:12】
【内蔵レシピ:145(※)】
【予約機能:搭載】
調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。
SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)
【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!
「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)