郵便受けを見てみたら、宅配便の不在票が何枚も入っていて、苛立った経験はありませんか? もし、外出先から宅配便にリアルタイムで応対ができれば、確実に受け取れる時間を指定できるのに……。そんな「もし」を実現するアイテムが登場しました。それがパナソニックのテレビドアホン「外でもドアホン」です。
9月27日、パナソニックのホームセーフティ製品群であるテレビドアホンとスマ@ホーム システムの新製品発表会が行われました。スマ@ホーム システムとは、ホームユニットを中心とし、ホームセーフティと見守り環境を構築するシステム。たとえば、屋内外の防犯カメラや開閉センサー、人感センサーなどをホームユニットと接続することで、外出先でもスマートフォンで家の様子が確認できてしまうんです。今回、そのシステムに加わったのが「外でもドアホン」です。
まずは、同社がスマ@ホーム システムを開発した背景から見ていきましょう。住宅のセキュリティに関する不安は、年々高まっているとのこと。その理由のひとつが、共働き世帯の増加により、留守宅の子どもの様子が気になる家庭が増えたことです。また、高齢者の二人世帯も増加し、見守りの需要も高まっています。
そこで昨年、満を持して登場したのが、スマ@ホーム システム。システムは、ホームユニットを中心に、屋内外のカメラら人感センサー、開閉センサーなどによって構成され、ホームセーフティーと留守宅の見守りを実現しました。なお、スマ@ホーム システムは女性の購入者が高く、子育て世代が多くなっています。
続いてパナソニックが着目したのは、荷物の受け取りの問題。共働き世帯の増加とネットショップの利用増加により、荷物の約2割が再配達になってしまっているのです。そこで今回、これらの問題を一気に解消するために同社が行った提案が、スマ@ホーム システムにドアホンを融合させることでした。
従来は、来訪者があったかどうかの確認は、テレビドアホンに保存された写真などで、後から確認するしかありません。しかし、今回の「外でもドアホン」は、モニター親機をインターネットの回線に接続すれば、外出先からでもスマホを介して来訪者の用件を聞いたり、再訪してもらうよう頼んだりすることができるようになったのです。ちなみに、この機能はスマ@ホーム システムのホームユニットがなくても利用できます。この「外でもドアホン」の発売は、2017年の1月19日。上位機種の「VL-SWH705KS」の予想価格は9万7000円(税抜)です。
もうひとつ、新商品として同時に発表された商品が「おはなしカメラ」です。こちらは、スマ@ホーム システムの新たな製品群のひとつで、双方向の会話ができる見守りカメラ。スマートフォン3台の電話番号を登録でき、ボタンひとつで呼び出すことができます。まだ、電話をうまく扱えない子どもや、難しい操作が苦手なお年寄りでも、すぐに呼び出すことが可能。もちろん、防犯カメラとしての利用やペットや子どもの見守り用としても活躍します。
発表会の第2部ではトークセッションが開催され、ゲストに綾瀬はるかさんが登場しました。綾瀬さんは、「外出先でも家の中を確認できるのは、安全、安心です。より仕事に集中できます」とのこと。映画の撮影時には、1か月半も家を離れることもあるという綾瀬はるかさんにとっては、頼もしいシステムですね。同様に、家を留守にすることが多い人にとって、ホームセキュリティと見守り、外出先からの来客応対などを実現してくれる本システムはかなり魅力的なはず。共働き世帯などには、今後欠かせない存在になるかもしれません。