このコーナーでは、いまさら聞けないiPhoneの基礎知識を解説し、より便利にiPhoneを使いこなせるようサポートします。
9月13日からAppleモバイルデバイス向けの「iOS 10」がリリースされました。iOS 10ではさまざまな仕様が変更・追加されましたが、ホーム画面に新たに追加されている家のアイコンの「ホーム」というアプリがとても気になりますよね。今回はiOS 10に新しく追加された「ホーム」アプリについてご説明いたします。
「ホーム」アプリとは「Apple HomeKit」に対応している家電を操作できるアプリのこと。iPhoneを最近話題になっている「スマートホーム」のコントローラーとして使用することができます。
たとえば、玄関の照明をiPhoneの操作で点灯させたり、鍵を締めたり、エアコンや換気扇など家電のスイッチをオンにしたりなど、対応しているすべての家電を検知して高機能なリモコンとしての役割を果たしてくれます。
さらに「ホーム」アプリでは、iPhoneの各種センサーを活かした機能も多数装備されています。
例を挙げると、ユーザーの位置情報を駆使して家に帰ってきた時にはすでに家電がオンになっていたり、一定の時間になったら暖房などをオンにしたり、またモーションセンサー対応の「Apple HomeKit」家電を使って人の動きに合わせて家電をコントロールしたりと、さざまざな動作をこのアプリ一つで設定させることが可能なのです。
ほかにも、「Siri」を使って音声でインターホンや監視カメラを確認したり、Apple TVを操作したり、玄関のロックを解除したりなどセキュリティにも役立つような機能も備わっています。
実際にアプリを開いてみると「iCloudキーチェーンの設定」、「iCloudの設定」などを経てコントロール画面に進むことができ、「マイホーム」という画面が表示されたら「アクセサリを追加」から「Apple HomeKit」対応家電を追加することができます。
現在、IoT製品を操作するアプリは、メーカーごとにバラバラにリリースされているため、IoTデバイスごとにアプリを立ち上げて操作する必要があります。しかし、このホームアプリに対応したデバイスで揃えておけば、各デバイスをひとつのアプリで操作できるようになるのです。日本ではこのアプリに対応している製品はまだまだ少ないので、今後の対応製品に期待したいところですね。