本・書籍
2022/3/24 6:15

ピアノがまったく弾けなくても、左手1本+右手3本の指で弾けばそれっぽく聞こえるよ!

僕は音楽が好きで、昔はバンドをやっていたし、今はアコースティックギターの弾き語りをやったりしている。曲はほとんどオリジナルだ。

 

大学生のころはバンドサークルに所属していた。一応ボーカル志望で入ったのだが、人材不足もあり当時はギター、ベース、ドラムをやっていた。一番やっていたのがドラムだった。

コードはわかるが鍵盤は弾けない

長年音楽を楽しんでいるが、どうしても乗り越えられない壁がある。それが「ピアノ」だ。ピアノというか、鍵盤楽器がどうしても弾けない。せめてコード(和音)くらいは弾けるようになりたいのだが、うまくいかない。

 

ギターが弾けるので、和音の構成音くらいはわかる。Cならドミソ、Fならファラド、Gならソシレ。わかる。わかるのだが、鍵盤で弾こうとするとなぜかうまくいかない。ギターと違い、指の形で覚えるというわけにはいかず、鍵盤ごとに何の音なのかをある程度理解していないと、コードを抑えることすらわからなくなる。

 

若いころにちょっと挑戦したのだが、すぐに挫折した。というか、根気がなかった。

 

90分でなんとなくピアノが弾けるような気分になる

でも、やっぱりピアノが弾けたらいいな。そんな風に思っていたときに見つけたのが『楽譜がよめなくても90分でいきなりピアノが弾ける本』(monaca.factory・著/ダイヤモンド社・刊)だ。

 

楽器未経験でも、楽譜が読めなくても簡単にピアノが弾けるようになると謳っているこの書籍。著者は作曲が本業のようだが、いわゆる「ピアノ教則本」という感じではない。ピアノ教室のように基礎をしつこく練習したりせず、とにかく「弾ける」ようになろうという主旨の内容だ。

 

最初のほうに、鍵盤の弾き方(ドレミファソラシドの指の運び)があるものの、あまり技術的な内容は出てこない。コードの構成音を右手で3音弾けば、歌の伴奏くらいにはなりますよ、みたいな結構ゆるい感じなので、意外とすんなりできる(気がする)。

 

もちろん徐々に難しくはなっているが、タイトルのように90分あれば、なんとなくピアノを弾いてる気分になれる。心理的ハードルが低くなるというのは、楽器を練習するときにとても重要だ。

 

左手1本+右手3本の指を使えばピアノが弾けてる雰囲気になる

本書を読んで、ここまでできればなんとかなるなと思ったのが、「右手で3つ音を出し、左手で1つ音を出す」というコードの弾き方。都合4音だけなのだが、一応両手を使っているし、それなりに聞こえる。何より、左手の負担が軽いのがいい。まずはこれができることを目指すのがよさそうだ。

 

ちなみに、これなら90分あれば4つのコードくらいは弾けるようになった。4つもコードが弾ければ、簡単な曲ならできる。あとは、徐々に左手の使う指を増やしていき、左右3本ずつの指でコードが抑えられるようになると、かなり上達した気持ちになれるだろう。

 

ピアニストのように、右手でメロディ、左手で伴奏というのは結構難しいと思う(特に大人になってから始めると指が動かない)が、コードを押さえるくらいなら両手でなんとかできそう。そんな気分にさせてくれる書籍だ。

 

打倒黒鍵! ピアノ弾き語りを目指して

僕は、ギターを弾けるといってもほとんどコードしか弾かない(歌の伴奏レベル)ので、それで十分。そう思ったら、なんだかピアノが弾けるんじゃないかという気がしてきた。

 

あとは、和音の構成音を覚えて、指4本でスムーズにいろいろなコードを弾けるようになれば万々歳。難しいことはやらない。シンプルに歌の伴奏だけをやる。これなら続けられそうだ。本書を読んでちょっと鍵盤をいじってみて、そう感じた。

 

ただ、ここで大きな壁が……。黒鍵(鍵盤の黒いところ)を押さえようとすると、一気に混乱してくるのだ。やっぱり楽譜の読み書きができないというデメリットがこういうところに出てきているのだろうか……。

 

でもがんばろう。自分の曲くらい、ピアノで歌えるようになりたい。もうすっかりいい歳になってしまったが、これからはピアノの弾き語りができるように、チャレンジしてきたいと思う。

 

【書籍紹介】

 

楽譜がよめなくても90分でいきなりピアノが弾ける本

著者:monaca:factory
発行:ダイヤモンド社

「ド」の位置からはじめて、あっという間に曲が弾けちゃう。譜面の暗記は必要なし!楽譜がなくても演奏できるようになる。片手ずつ丁寧に教えてくれるから、わかりやすい。「ピアノの楽しさがわかった」と大好評のレッスン、待望の書籍化!

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