サムスンは2019年に初代Galaxy Foldを投入して以来、折りたたみデバイス競争でかなり先行しています。初期の弱点だったヒンジ(折曲げの軸)を完成させた「Galaxy Z Fold」や「Galaxy Z Flip」のシリーズも重ねており、技術的なアドバンテージも相当なものと思われます。
そんななか、アップルも9インチ画面の折りたたみ製品をテストしているとの噂話が伝えられています。
この情報は、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏がTwitterでつぶやいていることです。それによれば9インチの有機EL折りたたみ端末を「積極的にテスト中」であり、PPI(画素密度)はiPhoneとiPadの間に位置するそうです。もっとも、この試作機はカギとなる技術を検証するためであり、最終的な製品のスペックにはならないかもしれない、と但し書きされています。
またKuo氏は、以前は折りたたみ式iPhoneが早ければ2024年になると予想していたが、修正するとも付け加えています。そしてアップルの折りたたみ製品は最速でも2025年となり、折りたたみiPadかもしれないし、iPhoneとiPadのハイブリッドかもしれないとのことです。
ふだんはiPhoneのサイズで持ち歩き、机の上で広げればiPadサイズで仕事ができる。そうしたハイブリッド機の噂話は、1年以上前にイスラエルのテック系情報サイトThe Verifier が伝えていたことです。もっとも、当時は2022年発売とされ、その後はiPad miniの新型も出なくなると述べられていましたが、両方とも外れています。
また「20インチ前後の折りたたみMac(iPadとのハイブリッドかもしれない)」が開発中との噂話も、米Bloomberg とディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も述べており、確度は高いはず。しかし、やはり2025年以降になると予想されており、iPhoneやiPadを閉じたり開いたりする夢はしばらく叶わないようです。
Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:Wccftech