ゲーム&ホビー
2022/4/13 14:50

「Steam Deck」に外付けGPUをつないだYouTuberが出現! 4Kゲーミングもできる

PCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValve社は、2022年2月に携帯ゲーミングPC「Steam Deck」を発売しました。携帯性と処理能力を巧みに両立させたことで好評を得ており、今後は出荷を加速することや、もっと馬力のある「より高価な」後継モデルが計画中であるとも明かされています

↑「Steam Deck」に外付けGPUをつなぐ

 

とはいえ、しょせんは携帯PCのために処理能力も限られ、ゲームの解像度も低くせざるを得ません。ですが、なんと外付けGPUをつなぎ、4Kゲーミングを可能にした力技の動画が公開されています。

 

Steam Deckの内部にはM.2仕様のスロットがありますが、本来は内蔵SSD(ストレージ)用。これをYouTuberのETA PRIMA氏が活用し(M.2スロットに変換ケーブルを繋いでいる)外付けGPU「Radeon RX 6900 XT」に接続しているわけです。ちなみにRadeon RX 6900 XTの現在価格は約16万円からで、Steam Deckの価格(最上位モデルで649ドル=約8万1500円※)の倍近くです。

※1ドル=約125.6円で換算(2022年4月13日現在)

そもそもビデオカードを認識しているのも驚きですが、YouTube動画ではしっかり動作していることも確認できます(本来のSteamOSではビデオカード用のドライバがないためか、Windows 11を使っている様子)。ただし、いまのところNVIDIA系のGPUは動かないようです。

 

安価なSteam Deck側のCPUは、強力なRX 6900 XT GPUに追いつけずにボトルネックになっていることは明らかですが、それでも『ウィッチャー3』や『Grand Theft Auto V』など数年前のゲームが4K解像度で、60fps以上で正常に動くという見事な出来栄え。『エルデンリング』や『サイバーパンク2077』といった最近のゲームも、解像度を1080pに下げればまともに動作しており、手間に見合った成果が得られたようです。

 

「外付けGPUを繋ぐと、携帯ゲーミングPCの意味がなくなるのでは?」という疑問が浮かびますが、ともあれハードウェアいじりを含めた「遊び」ができるのは(Valve公式の保証はなくなるとはいえ)素晴らしいと言えるでしょう。

 

Source:ETA PRIMA(YouTube) 
via:Wccftech