音声チャットサービスのClubhouseは、iOSとAndroid版アプリの両方で「ルーム内ゲーム」機能をテストしていることを明らかにしました。
この機能は「ワイルドカード」と呼ばれ、会話のきっかけを作り、互いをよりよく知ることができることを狙いとした一連の質問を出していくもの。このゲームは記事執筆時点(2022年4月14日)では、英語のみで提供されています。
Clubhouseでゲームを始めるには、「+Rooms」ボタンをタップして「Games」オプションを選ぶとのこと。その後にソーシャルルームに入り、友達を招待し、全員がルーム内にそろったら「Start Game」をクリックしてプレイを始めることができます。
どういう問題が出されるかといえば、例えば「映画や(テレビドラマなどの)シリーズの最高のアイデアを60秒で売り込んでください」とか「グループ全員が好きな映画を3分以内で探してみてください」など。また「検索履歴の中から最近のものを5つ選んでください」や「あなたの性格に合った犬の種類を教えてください」という質問も用意されているとのこと。勝ち負けを競うゲームというよりは、互いの距離を縮めて話をしやすくする雰囲気作りに寄せているようです。
音声チャットサービスは、コロナ禍で世界中の人々が家に閉じこもるなか、一時は大ブームになりました。しかし、世界中で規制がほぼ解除され、会場に人を入れたイベントも再開しつつあるため、下火になっている印象もあります。ClubhouseもTwitterの「スペース」など他社の音声チャットでは提供されていない新機能を発表して、ユーザーを引き留めようとしているのかもしれません。
また、Clubhouseは最近、YouTubeやTwitchのようなテキストチャット機能を追加しました。自ら手を挙げてステージに上がりたくない人、声を出すことに抵抗がある人も会話に参加しやすくする配慮というわけです。
次々と新機能を追加しているClubhouseですが、一方では徐々に他社のサービスに近づけている印象もあります。「ただお喋りするだけ」という独自性がなくならないか、今後も見守りたいところです。
Source:TechCrunch