パナソニックから新しく発売された乾電池式ライト「でかランタン」は、同社の電池式ライトで最大の明るさである800lm(ルーメン/明るさの単位のひとつ)を実現したハンディ式のLEDライト。真っ暗な部屋を十分に照らすだけの光量があります。
800lmってどれぐらいの明るさ?というのを体験してきたのと、細かな部分を実際に触ってみたので、レポートしていきます。
光量、半端ない。
↑動画の10秒〜40秒あたりで光量を変化させるデモンストレーションがあります
まずはこちらを観ていただければ、本モデルの実力が一目瞭然。上記の動画は、本機の説明会を兼ねたセミナーで行われた一場面。50人は収容できそうな大部屋でデモンストレーションされたものです。
本機は4段階で光量を調整でき、明るさ1では4lm、明るさ2は60lm、明るさ3は200lm、そして明るさ4では800lmで周囲を照らします。一般的に、適切な明るさは部屋の畳数×400lm前後と言われており、通常使う照明としては物足りないですが、災害の停電時などでは十分。パナソニックの基準では、10畳の部屋全体を明るくする非常用照明としての性能を有しているとしています。
なお、本記事撮影時に明るさ4で至近距離で光を見てしまったところ、目が痛いほど。説明書にも「目に光を当て続けない」と記載があったのでご注意を。
アウトドアでの使用も可能。
本モデルはIPX2相当の防滴性能を実現しているので、アウトドアでの使用も可能。完全防水ではないですが、キャンプサイトのテーブルランタンやテント内照明として活躍します。
なお、連続電池寿命時間はエボルタNEO使用の場合、明るさ1では約1500時間(約62日間)、明るさ2で約130時間、明るさ3は約33時間、800lmの明るさ4では約8時間。基本は明るさ2で使用しながら、必要に応じて明るさ3や4にするのが良さそう。
キャンプの晩ごはんで肉の焼け具合がわからないとか、モノを落としてしまって探し物をするのに光量が足りないといったことはキャンプあるある。また、災害の停電時でも真っ暗ななかで長時間過ごしていると精神的にも苦しくなってきますので、こうした製品がひとつあるだけで、だいぶ環境が変わりそうです。
細かいところ、行き届いてる。
本製品は、単1形乾電池3本を使用。購入時にエボルタNEOが付属しているので、電池を別で買う必要がありません。スイッチをオンするには天面にあるセンサーをダブルタッチ、光量を変えるにはワンタッチで切り替わります。物理スイッチではないのでカチカチと音がしないのも細かな配慮。夜、寝静まったあとのカチカチ音は意外に響くのでありがたい。
さらに、持ち手の部分が絶妙。男性の指が4本余裕で入るサイズでがっちりと持つことができ、落とす心配もありません。全体を白でまとめたシンプルなデザインのため、インテリアの見た目を損なわないのも特徴。部屋に常設できます。こうした非常用orアウトドアアイテムは普段、収納の奥底に眠って、取り出すまでに手間がかかるのがこれまたあるあるなので、出しっぱなしにしておけるのは大きなメリットです。
実売価格は税込で4980円。価格だけ見るとやや高いかなと思いましたが、キャンプ用ランタンは3000〜4000円がボリュームゾーン。そこにエボルタNEO(単1形乾電池エボルタNEOの価格は1本あたり180円前後)が付いてくると考えば、妥当な価格。そして日常使いができることを踏まえれば、コスパの良い製品といえるでしょう。