SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)は今週から、全世界向けにPlayStation 5のVRR(可変リフレッシュレート)対応を順次開始することを発表しました。3月末には「数ヶ月以内に」対応としていましたが、それから1ヶ月と少しで実現する見通しです。
公式ブログではVRRを「HDMI 2.1でVRRに対応しているテレビやPCモニターにおいて、ディスプレイのリフレッシュレートをPS5本体のグラフィック出力に合わせてリアルタイムで同期する機能」と説明しています。
ゲーム機とテレビをつなぐと、ゲームタイトルや状況によっては、表示がカクついたり(スタッタリング)、映像が微妙に上下ずれて表示される(ティアリング)ことがあります。
これらの原因は、ゲーム機が出力する映像とテレビが表示するリフレッシュレートが一致していないため。映像信号を送るゲーム機は処理能力により動的にフレームレート(1秒間に表示されるコマ数)を上下させるため、こうした不一致が生じるわけです。
そうした不快な現象が、最新アップデートにより最小化または排除され、PS5タイトルのビジュアルパフォーマンス(見た目)の改善が期待できます。またソニーの説明では、画面が瞬時にレンダリングされてグラフィックはより鮮明に、入力遅延も減ることで、よりスムーズなゲームプレイが楽しめるとされています。
VRR対応のゲームを楽しむには、上述のとおりテレビやPCモニターがHMDI 2.1に対応していることが必要です。また、発売済みのPS5タイトルは今後のゲームパッチによって対応でき(ゲーム開発者側の修正作業が必要)、今後発売されるタイトルは発売当初からVRRに対応できるとのことです。
今後数週間のうちに、VRR対応パッチが配信される予定のゲームは次の通りです。
- 『ASTRO’s PLAYROOM』
- 『コール オブ デューティ ヴァンガード』
- 『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』
- 『DEATHLOOP』
- 『Destiny 2』
- 『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』
- 『DIRT 5』
- 『Godfall』
- 『Marvel’s Spider-Man Remastered』
- 『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
- 『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
- 『バイオハザード ヴィレッジ』
- 『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』
- 『レインボーシックス シージ』
- 『Tribes of Midgard』
これらはVRR対応ゲームのうち一部に過ぎないとのこと。PS5のタイトルを快適に遊ぶためにも、このさいテレビやPCモニターをHMDI 2.1対応製品に買い替えてもいいかもしれません。
Source:PlayStation Blog