米マイクロソフトは自社の「Edge」ブラウザー向けに、VPN機能「Microsoft Edge Secure Network」の追加を発表しました。これにより、インターネット利用時の安全性を高めることができます。
VPNは「Virtual Private Network」の略称で、公開されたインターネットの中に仮想的なプライベートネットワークを構築する技術です。これにより通信内容の傍受が難しくなりセキュリティ性が向上する、さらには通信元の地域を隠すことで地域制限がかけられたサービスにアクセスできる、などのメリットが存在します。
Microsoft Edge Secure Networkはネットサービス企業の米クラウドフレアの協力により提供されるものです。ユーザーは同機能を利用することで、オンライン上でのセキュリティ性を向上できるだけでなく、自分がどのような場所からアクセスしているのかといった情報を隠すこともできます。
また「HTTP」で始まる非セキュアな通信の場合でも、Microsoft Edge Secure Networkでは暗号化トンネルを利用することで、安全な通信を確立することができます。これにより、たとえば公衆Wi-Fiなどからの通信でも、安全性を高めることができるのです。
Microsoft Edge Secure Networkの機能は現時点では、Edgeブラウザーの開発者向けとなる「Devチャンネル」にて、プレビューとして提供されます。また無料で利用できるのは、1ヵ月で1GBまでという制限も存在します。しかしユーザーの安全性を手軽に確保できる同機能は、高い需要が見込めそうです。
Source: マイクロソフト