アップルの新型5K外付けディスプレイ「Studio Display」が発表された当時、その画面パネルがかつて27インチiMac(2014年発売/すでに販売終了)に採用されたものとほぼ同じだと指摘されていました。
それならばと、実際に古い27インチiMacをStudio Display(相当)に改造できるか試してみたYouTuberが現れました。
新製品のStudio DisplayはWebカメラが内蔵されるほか、古いMacに繋ぐとSiri対応にするなど、なかなか面白いガジェットです。とはいえ1599ドルという価格(日本では税込19万9800円~)はお安くない印象。さりとて27インチで5K解像度のディスプレイは他にはほとんどないため、唯一の選択肢とも思われます。
そこで27インチiMacの改造を思いついたのが、テック系YouTuberのLuke Miani氏でした。Miani氏は強力Mac miniこと「Mac Studio」の予想画像を公開し、ほぼ的中させたことでも知られています。
かつてはiMacを他のMacの外付けディスプレイとして使える機能「ターゲットディスプレイモード」がありました。しかし、macOS Mojave以降では廃止されており、現在の最新Macでは利用できなくなっています。
Miani氏が取り掛かったのは「2014年に発売されたiMacを、完全に機能する外付けディスプレイに改造する」ことでした。このためiMacを完全に分解する必要があり、しかもMacを接続できる変換ボードを探す苦労もしています。
でき上がったものは、USB-C接続もでき、内蔵ウェブカメラも完全に機能します。このプロジェクトにかかった総費用は829ドルになり、Studio Displayの約半分の費用で済んでいます。P3色域(広色域)のサポートなど一部の機能は足りませんが、1000ドル以下としては素晴らしい成果と言えるでしょう。
もっとも、改造するための作業はかなり複雑であり、とてもハードウェアの素人ができることとは思えません。Miani氏のように技術があり、さらにYouTube動画で稼げる立場でなければ、素直にStudio Displayを買ったほうが賢いかもしれません。
Source:Luke Miani(YouTube)
via:9to5Mac