前編では、付録ペーパークラフトの作り方の基本的なポイントと、実際の作り方の第一段階、車体と足回りを作るところまでご説明しました。この後編では、砲塔、主砲などを作り、完成するところまでを解説します。
【前編はコチラ】
砲塔と主砲を作る
砲塔基部
砲塔基部は円形と曲面のあるパーツで構成されています。これらのパーツは、カッターとハサミを併用して切り出しましょう。また、円筒形のパーツは、切り出した後に曲げクセを付けてから接着していきましょう。
砲身
防盾
防盾(ぼうじゅん)は砲身を取り付ける基部になります。防盾部分は複数のパーツを接合して作ります。このためパーツ74、75、80~82は歪みや反りなどが出ないようパーツを正確に組み立ててください。
マズルブレーキ
手順75~79のマズルブレーキの組み立ては、パーツが細かいため、切り出しから接着まで、焦らずに時間をかけて行いましょう。
砲塔側面
砲塔側面のパーツ85は切り出した後、曲面となる部分に曲げクセを付けてから、手順60で組み立てた砲塔基部に接着します。接着前に仮組を行い、前後・上下にズレが生じないように、位置を確認してから接着しましょう。
車長用キューポラ
キューポラは円錐状をしています。パーツ同士を貼り付ける際に、その形状を崩さないように注意しましょう。
その他
残りのマフラーやヘッドライト、ボールマウントなどのパーツも、これまでの組み立て方と同様に、パーツの折り線をしっかりなぞる、パーツを切り出す、曲面パーツは曲げクセを付ける、接着後には、のりしろ部分を圧着する、接着剤が乾いてから次の組み立てに進むという手順で組み立ててください。
完成!
機関銃パーツをキューポラ上の対空機銃マウントレールに接着したら、基本パーツの組み立てはすべて完了です。砲塔側面の予備履帯と左右第1転輪の外側転輪は「オプションパーツ」になります(本ペーパークラフトのモデルとなった車両では、この転輪が外されていました)。好みに合わせて取り付ければ、ついに完成です! おつかれさまでした。
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