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2022/5/8 10:30

「歴史群像」6月号付録・「ティーガーⅠ」重戦車 精密ペーパークラフトの作り方を徹底解説します!【後編】

前編では、付録ペーパークラフトの作り方の基本的なポイントと、実際の作り方の第一段階、車体と足回りを作るところまでご説明しました。この後編では、砲塔、主砲などを作り、完成するところまでを解説します。

【前編はコチラ

 

砲塔と主砲を作る

砲塔基部

砲塔基部は円形と曲面のあるパーツで構成されています。これらのパーツは、カッターとハサミを併用して切り出しましょう。また、円筒形のパーツは、切り出した後に曲げクセを付けてから接着していきましょう。

↑パーツ64、66は、切り出す前にハサミ印部分を先にカッターで切り抜き、外周はハサミを使用すると切り取りやすいです。パーツを接着したら、棒やピンセットを使って接着面を圧着してください

 

↑砲塔基部。手順53~59までを組み立てた状態

 

砲身

↑砲身部分のパーツ70、72、76は曲げクセを付けてから接着しますが、直径サイズが異なります。このため曲げクセを付ける際には、棒の太さはパーツのサイズに合わせて変えた方が作りやすいです

 

↑砲身のパーツ76を組み立てた状態。曲げクセを十分につけた後、接着は一度に行わず、前後いずれかの端側から、位置がずれないように接着していきましょう。接着後は、丸棒を砲身内に入れて、のりしろを圧着し、形を整えてください

 

↑砲身部分を組み立てた状態。各パーツを接着する際には、砲身がまっすぐになるように注意しながら接着します(写真は説明のため、「組み立ての手順」とは違う手順で組み立てています)

 

防盾

防盾(ぼうじゅん)は砲身を取り付ける基部になります。防盾部分は複数のパーツを接合して作ります。このためパーツ74、75、80~82は歪みや反りなどが出ないようパーツを正確に組み立ててください。

↑防盾部分の各のりしろは細かいため、接着後はピンセットを使用して圧着する

 

↑防盾部分の各パーツは正確な形状を出すため、折り線部分がしっかりと折れるように折りクセをつけてから組み立てを始めてください

 

マズルブレーキ

手順75~79のマズルブレーキの組み立ては、パーツが細かいため、切り出しから接着まで、焦らずに時間をかけて行いましょう。

↑マズルブレーキの各パーツはピンセットを使い接着面を圧着。接着剤が乾いてからパーツ同士を接着、組み立てていきましょう

 

↑パーツ77、78のハサミ印部分の切り抜きが難しいと思った場合は、オプションパーツを使用することもできます。どちらかを選択して組み立ててください

 

砲塔側面

砲塔側面のパーツ85は切り出した後、曲面となる部分に曲げクセを付けてから、手順60で組み立てた砲塔基部に接着します。接着前に仮組を行い、前後・上下にズレが生じないように、位置を確認してから接着しましょう。

↑砲塔側面を接着する際、パーツ85左右の赤い○部分が前後と上下にズレないように注意する

 

↑砲塔側面パーツは砲塔基部に沿って組み立てますが、下部の縁が上下にズレないよう組み立ててください

 

車長用キューポラ

キューポラは円錐状をしています。パーツ同士を貼り付ける際に、その形状を崩さないように注意しましょう。

↑パーツ94は、のりしろの折り線部分を先になぞってからパーツを切り出し、曲げクセをつけます。組み立てたパーツ94に95~96のパーツを接着する際は、歪みが出ないように注意しましょう

 

↑キューポラを砲塔に接着する際、のりしろ部分にしっかりと折りクセを付けておけば、パーツの浮き上がりを防げます

 

その他

残りのマフラーやヘッドライト、ボールマウントなどのパーツも、これまでの組み立て方と同様に、パーツの折り線をしっかりなぞる、パーツを切り出す、曲面パーツは曲げクセを付ける、接着後には、のりしろ部分を圧着する、接着剤が乾いてから次の組み立てに進むという手順で組み立ててください。

↑排気マフラーのパーツ104(110)と106(111)は、カッターとハサミを併用して切り出す。マフラーカバーはパーツの中央部分に曲げクセを付けてください

 

↑パーツ114の機関銃銃身などの細かいパーツは、切り出した後、ピンセットを使って組み立て、取り付けてください

 

完成!

機関銃パーツをキューポラ上の対空機銃マウントレールに接着したら、基本パーツの組み立てはすべて完了です。砲塔側面の予備履帯と左右第1転輪の外側転輪は「オプションパーツ」になります(本ペーパークラフトのモデルとなった車両では、この転輪が外されていました)。好みに合わせて取り付ければ、ついに完成です! おつかれさまでした。

 

「歴史群像」精密ペーパークラフト第2弾の「ティーガーⅠ」は、いかがでしたでしょうか。細かく複雑な構造の部分が少ない分、前回の戦艦『大和』のペーパークラフトに比べると短い時間で完成できると思います。空いた時間を利用して、ぜひ挑戦してみてください。

 

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