米グーグルは開発者向け会議「Google I/O」にて、スマートテレビプラットフォーム「Android TV」「Google TV」のアップデートを発表しました。
Android TVやGoogle TVは、メーカー各社が販売するスマートテレビやキャスト(配信)デバイスに搭載されているシステムです。両者の機能や外観はかなり似ていますが、Google TVではより新しいインターフェイスが採用されています。
まずAndroid TVでは、最新バージョンとなる「Android TV 13」にてピクチャーインピクチャー(PinP)機能が進化します。これにより、ビデオ通話アプリではより多くの参加者が表示できるようにPinPのウィンドウのサイズを変更したり、あるいは重要なコンテンツの上に重ならないように調整することができます。
Android TV 13ではその他でも、新たなAPI(Application Programming Interface)の採用によるパフォーマンスの向上、新たなキーボードレイアウトの搭載によるアクセシビリティの向上もおこなわれています。
Google TVではキャストボタンの拡張により、アプリから様々なストリーミングサービスのコンテンツをテレビへとキャストできるようになります。これにより、スマートフォンの個別のストリーミングアプリを開く必要がなくなります。
Google TVでの新たなキャスト機能は2022年後半から展開が開始されます。なお、現時点ではどのアプリがサポートされるのかは発表されていません。パソコンやスマートフォンの進化の影に隠れがちですが、今後はスマートテレビもますます便利に利用できそうです。