2022年3月、米ディズニーは動画配信サービス「Disney+」に広告ありの低価格プランを年内に導入する予定だと発表しました。同社は広告ありプランがどの程度の価格になるのか、またCMがどれぐらい入るのかは明らかにしていません。
そんななか、米国から聞こえてきたのが、低価格プランでも1時間に4分以下しかCMを流さないとの噂。The Wall Street JournalとVarietyが「広告ありプランのCMは1時間に4分以下」という関係者の話を報じています。
ちなみに、米Huluの広告あり低価格プランでCMはその2倍近く流されていますが、DIsney+は、NBCユニバーサルの動画配信サービスPeacockが約束している「60分ごとに5分以内」よりも少なくなり、HBO Maxの「1時間につきCM4本」とほぼ同等。米メディアBGRは、従来のテレビでは1時間に18~23分の広告が流れると指摘しています。
さらに興味深いのは、ディズニーが広告の内容も厳しく管理していると報じられていること。アルコールや政治的なCMは受け入れず、未就学児を対象とした番組では広告を配信しない。また、ユーザープロファイルから小さな子どもが見ていると判断された場合にも、CMを出さないとのことです。
また、ディズニーの広告販売・パートナーシップ担当社幹部は、WSJの取材に対して「子どもを1人ずつターゲットにしてデータを集めることは決してありません」とコメント。
この噂話が本当であれば、広告あり低価格プランは、子どもを持つ親御さんにとっても安心して利用できる選択肢となりそうです。
その一方で、広告入りでもディズニーより料金が高い、あるいは広告のクライアントを管理していない競合他社や、広告付き廉価プランを準備しているNetflixにしてみれば、厄介なライバルとなるかもしれません。
Source:Variety, The Wall Street Journal
via:BGR