リニューアル版PlayStation Plus(PS Plus)は日本では6月1日からサービス開始される予定ですが、すでにアジアの一部地域では5月24日から提供されています。それに伴い、新生PS Plusの最上位プランで遊べる初代PSやPSPのクラシックゲームをプレイしてみたとの報告もあります。
しかし、提供されるクラシックゲームには、フレームレート(画面書き換えの速度)が低いPALバージョンも混じっているようだと伝えられています。
かつてアナログのカラーテレビ時代には、テレビ放送規格として「NTSC」と「PAL」の2つがありました。NTSCは日本や米国、カナダや中南米向けで、毎秒30フレーム(現代でいえば30fps)。それに対して欧州やアフリカ、中国やオーストラリアなどのPALは25フレームでした。つまりNTSCのほうがPALより滑らかに表示されるわけです。
さて海外ゲーム情報サイトVideogames Chronicleによると、ソニーが提供する初代PSタイトルのなかにはフレームレートが低く、オープニングに「Sony Computer Entertainment Europe」表記されているとおり、低性能なPAL版もあるようだと指摘しています。さらにいえば、アジア地域では元々NTSC版が販売されていたはずが、なぜPAL版を……?と話題になっているしだいです
これらは先行しているアジア地域向けのもので、日本では1日、米国では13日にサービス開始するため、今後いろいろと変わる可能性もあると思われます。たとえば地域によって提供するバージョンが異なる、あるいはNTSC版を遊べるオプションが後から追加されるなども考えられます。
しかし、ソニーが「新しい製品で、わざわざPAL版を提供」したことは、すでに復刻版ミニゲーム機「プレイステーション クラシック」という前例があります。少なくとも北米版では約半分のタイトルがPAL版であり、特にフレームレートが重要な『鉄拳3』はNTSC版が60fpsだったのが50fpsに劣化したことが不評を呼んでいました。
米Polygonはソニーに確認しており、回答を待っているとのことです。日本でサービスが開始される頃には、良いニュースが届いていることを期待したいところです。