フロム・ソフトウェアは、ここ数か月にわたって一時停止されていたPC版『DARK SOULS』シリーズのゲームサーバーが、再開に一歩近づいたと発表しました。
この問題は、1月下旬にハッカーがPCを遠隔操作してハイジャックできる脆弱性が見つかったことから、PvP(対人戦)サーバーを一時シャットダウンされていたことの続報です。2月9日にはセキュリティの脆弱性を調べていることが報告され、4月には同じ内容が再アナウンスされています。
脆弱性が確認されたのは、『DARK SOULS REMASTERED』、『DARK SOULS2』および『DARK SOULS 3』の3本です。同じくフロム・ソフトウェアが開発した『ELDEN RING』についても安全性が調査され、追加の対策が施されたことは告知されています。
さて海外ゲームメディアPC Gamerへの声明によれば、「現在、PC版『DARK SOULS』シリーズのオンラインサーバーの復旧作業を行っています」とのこと。そして「問題を修正するために必要な作業を完了した後、DARK SOULS 3のサーバを復活させ、各ゲームのオンラインサービスを順次回復する予定です」と述べられています。
フロム・ソフトウェアは、いつサーバーを再開するか具体的な時期には触れていませんが、最終的なスケジュールが決まり次第、追加の詳細を知らせることを約束しています。
また『DARK SOULS』のパブリッシャーであるバンダイナムコもThe Vergeへの声明にて、まず『DARK SOULS 3』から復旧作業を始めると明らかにしています。そこではフロム・ソフトウェア側から「この問題の解決に取り組んでいる間、忍耐と理解を示してくれたすべてのプレイヤーに感謝します」と表明されています。
バグが修正済みのはずのPC版『ELDEN RING』も、発売後まもなくオンラインプレイでの侵入時に、ほかのプレイヤーのセーブファイルを破損できる脆弱性が悪用され、死の無限ループに追い込まれる被害者も出ていました。こちらは幸いなことにすぐに対処されましたが、『DARK SOULS』シリーズは数年前の作品のため、「開発環境の準備」に時間が掛かっているようです。