ケンジントン(Kensington)と聞いて何を思いうかべますか? パソコンに詳しい人ならば、「ああ、あのトラックボールのメーカー」と思うことでしょう。もうちょっと業界に詳しい人は「セキュリティワイヤーの会社でしょ?」というかもしれません。実は95%以上のノートPC、デスクトップPC、プリンターなどのデバイスにケンジントンのセキュリティスロットが搭載されているんですよ。2018年までに、4万km以上のセキュリティワイヤーを販売。この長さ、地球1周分です。
そんなケンジントンが、新しいプロダクトを発売。それは、Webカメラです。すでに多数のメーカーが発売しているWebカメラ界に、なぜケンジントンが? と思いますよね。でも、実際に使ってみると、至る所にケンジントンらしいこだわりが詰め込まれていて、「なるほど、これがケンジントンのWebカメラか」と納得。そこで、ケンジントンのWebカメラの魅力を、ビジネスシーンでの利用をメインにレポートします。
2種類あって用途別に使える!
今回ケンジントンが発売したWebカメラは2機種。ベーシックな「W2000」と、上位機種の「W2050 Pro」です。W2000は、1080p(1920×1080/30fps)の高画質にオートフォーカス機能を搭載。カメラの画角は75°なので、ちょうど自分の顔にフォーカスされやすくなります。また、ノイズリダクションを搭載した全方位マイクが内蔵されています。
W2050 Proは、W2000と同じ1080pの高画質にオートフォーカスを搭載。カメラの画角が93°と広角になっているので、複数人が参加するビデオ会議などで威力を発揮。マイクはノイズリダクション搭載のステレオマイクとなっています。
ここからは、PC内蔵カメラとW2050の画質の違いを見てみましょう。
【その1】PC内蔵カメラの場合
これまでのPC内蔵カメラでは、画面が暗い上に画質もちょっと…、という感じ。しかもカメラの位置がやや下からの角度に固定されるため、その角度が不自然な感じもします。これでは、あまり顔を出したくないと思うかもしれませんね。なんか表情が暗く見えますし。
【その2】W2050 Pro 1080pオートフォーカスウェブカメラの場合
一方W2050 Proを使用すると、PC内蔵カメラに比べて画質がアップ。また、カメラの位置を顔の正面に設置しているため、自然に見えます。心なしか表情も明るく見えるような…。
【その3】W2050 Pro 1080pオートフォーカスウェブカメラ+L1000 バイカラーリングライトの場合
最後に、オプションパーツのL1000 バイカラーリングライトも合わせて使用してみました。すると顔が明るく照らされ、より表情がはっきり見えるようになります。
顔を映すなら、よりきれいに映したいもの。Webカメラとリングライトの組み合わせなら、手軽にオンライン会議の画質をアップさせることが可能です。
社内会議はもちろんクライアントとの打ち合わせ・商談に最高
Webカメラが一気に普及した大きな要因が、テレワークによるビデオ会議需要です。最近では社内会議でもコミュニケーション活性化のためにビデオオンにすることが多いですし、クライアントとの打ち合わせや商談では、やはり顔出しは必須です。
先ほどお見せしたとおり、PC内蔵カメラよりもW2050 Proとリングライトを使ったほうがかなり印象がよくなることがわかりました。実際に対面できないオンライン会議では、映像の善し悪しがポイント。高画質なカメラとライティングがあれば、まるでスタジオで配信しているかのような雰囲気になり、相手に安心感と信頼感を与えることができるでしょう。
ただし、それ以外にもケンジントンのWebカメラとオプションを使うと、クライアントとのオンライン会議に有利な点があるのです。ここからは、2台のカメラを使ったプレゼンテーションがスムーズに行えることを説明させてください。
プレゼンテーションでは、自分の顔以外にも資料や実際の製品などを見せることがあります。デジタルファイルならば画面共有で見せるということもできますが、紙の資料や製品などは、カメラに映して見せる必要があります。
その際、1台のカメラだとなかなか見せたいものにピントが合わなかったりすることもあり、プレゼンテーションがスムーズに進まないことも。そこで2台のカメラを使用するのです。
今回の場合は、A1020 ブームアームにW2000を取り付けて手元専用カメラに、A1010 伸縮式デスクトップスタンドにL1000 バイカラーリングライトとW2050 Proを取り付けて自分専用カメラにしました。
2台のカメラを切り替えるのは、ケンジントンのアプリを使用。このアプリを使えば、2台のカメラを簡単に切り替えて表示させることができます。このアプリが有能だからこそできるワザなんです。
なお、ビジネスパーソンだけなく、セミナーの講師など「1対多人数」でレクチャーをする人にも、本製品群はピッタリ。特に講師の場合は、カメラセッティングが微妙だと「この人、大丈夫かな?」というセミナー自体への不信にもつながるので、ビジネスの現場以上に見た目やスマートさへのジャッジがシビア。セミナーの雰囲気作りが十分であれば、内容もすんなりと入ってくるでしょう。
アザーアイテムたちも充実!!
先に紹介したWebカメラの2機種に加え、テレワークで役立つオプションも発売されます。「A1020 ブームアーム」は、クランプでデスクに取り付けるブームアーム。高さや角度を調整でき、Webカメラの位置を自在に変えられます。Cクランプなのでデスク上のスペースを取ることがありません。
「A1000 伸縮式Cクランプアーム」は伸縮式のストレートタイプCクランプスタンド。高さは50〜76cmまで伸縮可能で、PCモニターの真上にWebカメラやリングライトなどを設置したいときに便利です。Cクランプなので、同じくデスク上のスペースを取ることがありません。
「A1010 伸縮式デスクトップスタンド」は、伸縮式ストレートタイプのデスクトップスタンド。高さは32〜49cmまで伸縮可能で、マイクやウェブカメラ、ライトなどを取り付け可能。卓上に置くタイプなので手軽に設置でき、滑りにくく安定感のある直径175mm底面となっています。
もうひとつが「L1000 バイカラーリングライト」。これはビデオ会議などで顔を明るく照らすのに便利なリングライト。色味をクール、ナチュラル、ウォームの3色に調整できるだけでなく、ライトの明るさ調整も行えます。また、リングライト中央にはアダプターがあり、Webカメラなどを取り付けることが可能となっています。
趣味や配信にももってこい
今回モデルを担当しているGetNavi web編集部員の小山は、趣味で動画配信などを行っています。そこで、趣味の配信にケンジントンの製品を使った場合どうなのか、チェックしてもらいました。
特に動画配信をしない人などでも、イラストやプラモデルの製作風景などを撮影したいという場合には、ケンジントンと製品を使って録画することが可能。リングライトを使えば手元を明るく照らすことができるので、映像がきれいに見えるだけでなく、手元の作業もしやすくなります。
また、L1000 バイカラーリングライトは色味を3段階から変えることができるので、読書灯としても使うことができます。デスクでちょっと本を読むときでも、ケンジントンがサポートしてくれますよ。
【編集部員小山の感想】
「Webカメラ本体の画質がいいのはもちろんなのですが、リングライトを用意しているのは、わかっているなという印象ですね。写真でも、照明を工夫するだけでワンランク上の写真にすることができます。光の重要さを重視している点に好感が持てます。
また、アーム/スタンド類が豊富なのもいいですね。Webカメラはモニターの上に取り付けるのが定番ですが、アームやスタンドを使うことで自由度が増して、より見せたい画角を突き詰められます。単にWebカメラが高画質・高機能というだけではなく、どうしたらよりよい映像になるかというところを追求しつつ、初心者でも新しい知識や技術不要で高クオリティな映像が撮影できる製品群。
今回いろいろなシチュエーションで試しましたが、ケンジントンのアプリが優秀だなと思いました。高機能な製品になると、アプリの操作や設定も複雑になりがちですが、ケンジントンの場合はシンプルでわかりやすく、動作もキビキビしているので、誰でもすぐに使いこなせると思います。いくらハードが高機能でも、それをコントロールするアプリが使いづらいと、実力を発揮できませんからね」(小山)
これからWebカメラ製品を揃えようとしている人でも安心
家ときどきオフィスというようなハイブリッドワークが当たり前になっている昨今。徐々に対面でも打ち合わせや商談の場も増えてきていますが、まだまだオンラインの場も多い状況。だからこそ、オンラインでもオフラインと同等かそれ以上のプレゼンテーションをすることが重要になっています。
ケンジントンのWebカメラは、マルチカメラでの操作がスマートにできるだけでなく、ブームアームやスタンドも揃っているので、製品選びに迷うことがなく、これからWebカメラ製品を揃えようとしている人でも安心。また、使い勝手もシンプルなので、デジタル系の操作が苦手な人でもスムーズに使いこなせます。
ビジネスの場だけではありません。趣味の動画配信などでもケンジントンのWebカメラは大活躍。リングライトなども活用すれば、クオリティの高い配信が行えるでしょう。
ビジネスでもプライベートでも、ワンランク上のクオリティを構築できるケンジントンのWebカメラ。一式揃えておいて間違いないはずです。
撮影/篠田麦也
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