まもなくアップルが開催する開発者会議WWDC 2022(6月7日午前2時~)では、デザインが刷新されたMacBook Air後継モデルが発表される可能性が高まっています。この製品がどういうものになるのか? 米MacRumorsがこれまでの噂話をまとめて整理しています。
1: 再設計されたデザイン
現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン、つまり「後ろ側は分厚く、手前にかけて薄く」なるくさび型となっています。これに対して新型モデルは、底面側の角が丸く、上側の角が四角くなる14/16インチMacBook Proをスリムにしたようになる、と予想されています。また、新型MacBook Airは薄くて軽く、ディスプレイの周りのベゼルも薄くなると見られています。
2: 白いベゼルとキーボード
全体の色合いは24インチiMacをモデルにすると噂されており、画面周りのベゼルもキーボードもオフホワイト(白だが純粋な白ではない)になるとのこと。また、最新のMacBook Proモデルと同様に、フルサイズのファンクションキーが採用されることもあり得そうです。
3: ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)
14/16インチMacBook Pro(2021)では前面カメラを収納するノッチが驚かれましたが、次期MacBook Airでもその採用が予想されています。が、ベゼルとキーボードに合わせて黒ではなく白になるようです。
4: 複数のカラーバリエーション
24インチiMacと同じく、複数のカラバリが用意されると予想されています。やはりブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルが登場するのかもしれません。
5: やや大きめの液晶ディスプレイ
ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏によれば、新型モデルは13.6インチ画面を採用するそう。これは現行のMacBook Airよりも0.3インチ大きくなりますが、14インチ(正確には14.2インチ)MacBook Proよりは0.6インチ小さい位置づけです。
and 2022 MacBook Air will increase from 13.3" to 13.6".
— Ross Young (@DSCCRoss) March 25, 2022
6: ミニLEDバックライトやProMotionは採用せず
Young氏はMacRumorsに対し、MacBook Air(2022)はミニLEDディスプレイやProMotion技術(最大120Hzの可変リフレッシュレート)を搭載しないと語ったそうです。これは台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの報道と反していますが、Young氏は低価格に抑えるため従来型の液晶ディスプレイを採用すると主張しているとのことです。
7: 新型M1チップ搭載
有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、2022年のMacBook Air用プロセッサに使える製造技術は昨年とあまり変わらないため、大した性能向上は期待できないと述べていました。新型MacBook Airに搭載するチップを「M2」と呼んで売上を伸ばそうとする可能性もあるものの、Appleシリコンのブランドイメージを高めるために、「M2」の名前は大きな進歩が見込める来年まで取っておくかもしれないとのことです。
8: 前面カメラの解像度が720Pから1080pに改善
最近のMacBook Proや24インチiMacなどにも1080pの前面カメラが搭載されたため、新型MacBook Airもそれに続く可能性が高くなっています。
9: MagSafeとThunderbolt/USB4ポート×2
上記のGurman氏は、ハイエンドMacBook Proと同じく新型はMacBook AirにもMagSafe(磁石で固定する有線の充電端子)が搭載されると予想。しかし、外部ポートがThunderbolt/USB4ポートが2つだけという仕様は、現行モデルと変わらないようです。
あと数日後のWWDC 2022で新型MacBook Airが発表されるかどうかは、100%確実とはいえません。が、アップルのオンラインストアで出荷時期が遅れているM1 MacはMacBook Air現行モデルのみ。そのため同社が新モデルの発売を準備中との期待が高まっているしだいです。
Of the regular M1 Macs, the MacBook Air is the only line showing any shipping delay (besides one iMac configuration) pic.twitter.com/euqzxG78IL
— Mark Gurman (@markgurman) May 31, 2022
Source:MacRumors