米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、iOS 16で利用できるApple Payの後払い機能「Apple Pay Later」を発表しました。
後払いサービス(Buy Now, Pay Later)は近年急成長を遂げているビジネスで、消費者は最初に大きな出費をせずに製品を購入することができます。AffirmやKlarna、Afterpayなどの企業が、この分野では有名です。
Apple Pay Laterでは、消費者は購入代金を6週間かけて4等分し、支払うことができます。分割の際の金利や、遅延損害金は設定されていません。またユーザーが希望すれば、前払いすることも可能です。
アップルによれば、Apple Pay LaterはMasterCardのネットワークによって提供され、「Apple Payがオンライン、またはアプリ内で利用できる場所なら、どこでも利用可能」だとうたっています。現時点では利用可能地域に関する言及はありませんが、日本でも利用できることを期待したいものです。
その他の「ウォレット」アプリのアップデートとしては、ホテルのデジタルキーを共有する機能がまもなく投入されます。この機能はメール、メッセージ、WhatsAppなどのアプリで利用できます。またアプリ内でのID認証も追加され、写真付き身分証明書のデジタル版を認証に利用できるようになります。
上記のすべての機能は、今年秋のリリースが予定されている「iOS 16」で利用できるようになります。いち消費者としてはApple Pay Laterが日本で使えるのかどうかが気になりますが、それと同時に商品の買いすぎにつながらないか…という、一抹の不安を覚えないわけでもありません。