先日、iPhone 6S、7や初代iPhone SE以前のモデルは、次期iOS 16にアップデートできないことが正式に発表されました。それでも、 すべての機能が数年前のiPhoneで使えるわけではありません。では、どの新機能がどのiPhoneで使えるのか? 米9to5Macが「一部のiPhoneだけで利用できる機能」をわかりやすくまとめています。
A12 Bionicチップ以上を搭載したモデルのみ(※)
※iPhone XR、iPhone XS、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone SE(第3世代)
①動画での「テキスト認識表示」
一時停止中の動画内にあるテキストを完全に操作でき、コピー&ペースト、検索、翻訳などができるもの。この機能は、写真、クイックルック、Safari、そのほかのアプリで利用できます。
②「テキスト認識表示」のクイックアクション
写真や動画で検出されたテキストをワンタップでアクションに移すことができます。航空便や貨物の追跡、外国語の翻訳、通貨の換算も可能。
③「テキスト認識表示」が新たな言語に対応
日本語、韓国語、ウクライナ語を認識できるようになりました。
④音声での絵文字入力
Siriでメッセージを送るとき、「幸せな顔の絵文字」などを音声で入力できます。英語や日本語のほか、多数の言語で利用可能。
⑤Siriやアプリの機能を見つける
アプリを開いて「Hey Siri、 私は何ができる?」とか「Hey Siri、iRobotで何ができる?」など話しかけて、特定のアプリについて問い合わせることが可能。こちらも上述の④と同じく日本語などの多言語に対応しています。
⑥まったく新しいディクテーション体験
音声とタッチをスムーズに行き来できる機能。キーボードでの入力、テキスト入力欄でのタップ、カーソルの移動などを、すべて音声入力を停止せずに行うことができます。
⑦iPhoneのカメラを使って服薬を追加
薬のラベルをフレーム内に捉えるだけで、薬の名前や強度などの結果が表示されます。
⑧より進化した画像検索
Spotlightにより、メッセージ、メモ、ファイル内の画像の情報を対象として、場所や人、シーン、あるいはテキストや犬など、画像内のものでも検索できます。
⑨「背景からの対象物の抜き出し」の改善
画像内にある対象物を浮き上がらせたり、背景を消して対象物だけを取り出せます。これは写真やスクリーンショット、クイックルック、Safariなどで使うことができます。この新機能では鳥、昆虫、彫像が認識できるようになりました。
iPhone 11 以降の限定機能
①ライブキャプション
聴覚に障がいを持つユーザーのために、ビデオ会議や動画ストリーミング中、あるいは近くにいる人との会話中にリアルタイムで文字が自動的に生成されます。言語は英語で、カナダと米国でのみ利用可能。
iPhone 13モデル専用機能
①ポートレート撮影の前ボケ
ポートレート写真で手前にあるオブジェクトをぼかして、よりリアルな被写界深度フィルタをかけられます。
②シネマティックモード撮影の画質向上
横顔の角度や髪やメガネの端のあたりで被写界深度効果がより正確にかけられます。
以上、ほとんどの新機能はiPhone XRとiPhone XS以降で使うことができ、ごく一部のカメラ関連機能がiPhone 13モデル専用となっている模様です。アップデート対象から切り捨てられたiPhone 7ユーザーは怒りの声を上げているようですが、アップルも5年以上も新機能を提供したのだから十分だと考えているのかもしれません。
Source:9to5Mac