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ランニング
2022/6/14 11:30

トップランナーが「今すぐ走り出したくなる」とアシックス史上最速のシューズを推薦!

アシックスは6月7日、夢の島競技場(東京都江東区)で「アシックス『METASPEED+』シリーズ ローンチイベント」を行い、ピッチ型とストライド型の2つの走法に応じて設計した最強のマラソンシューズを発表。2000年のリオ五輪金メダリストの高橋尚子さん、2024年パリ五輪のMGCを第1号で獲得した細谷恭平選手によるトークセッション、インフルエンサーによるタイムトライヤルなどのイベントとともに、最強シューズの全容が明らかになりました。

 

250を越えるパーソナルベストを生んだ前作からさらに進化!

イベントの最初にアシックスの代表取締役社長、CEO兼COOの廣田康人氏は、「2025年には我々のミッションである『No.1パフォーマンスランニングブランドになる』を実現したいと思っています。先月行われた『ワールドトライアスロンチャンピオンシップ横浜』では、大会出場選手男女合わせてのシューズ着用シェアでアシックスが第1位となりました。でも我々の反転攻勢は始まったばかりです」と頂上奪還を力強く宣言しました。

↑アシックス 代表取締役社長 CEO兼COO 廣田康人氏

 

アシックスはそのミッションを遂行するために2020年に「C-Project」を発足しました。「そこではアシックスの創業者・鬼塚喜八郎氏の『まず頂上を攻めよ』というフィロソフィーにもとづいて行動しました」とはプロジェクトリーダーでもある部長の竹村周平氏。

↑アシックス C-Project 部長 竹村周平氏

 

2021年、アスリートの走り方の違いに着目した2つのモデルを有する「METASPEEDシリーズ」が誕生しました。ストライド型(歩幅を大きくして走る方法)ランナー向けの「METASPEED SKY」とピッチ型(歩幅を小さくして走る方法)ランナー向けの「METASPEED EDGE」です。

 

この「METASPEEDシリーズ」によってこれまでに250ものパーソナルベストが生まれ、この前作からさらに自走速度を上げられるよう、ストライドをより伸ばせる構造に。それぞれのランニングスタイルに適した、最適構造にするために誕生したのが、6月14日から発売する「METASPEED SKY+(メタスピードスカイプラス)【以下SKY+】」と「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)【以下EDGE+】」なのです。

↑「METASPEED SKY+」。クッションフォーム材「FF BLAST TURBO」を前作より約4%増量させている

 

↑「METASPEED EDGE+」。クッションフォーム材「FF BLAST TURBO」を前作より約16%増量させている

 

「METASPEED+シリーズ」のテクノロジーについて、竹村氏が解説をしてくれました。

 

「『SKY+』と『EDGE+』は主に3つのポイントが異なっています。1つ目はソールの厚みです。『SKY+』のほうが『EDGE+』より厚いです。2つ目は踵からつま先までの高さ。ドロップといいますが、『EDGE+』のほうが『SKY+』より高いです。

 

そして3つ目がカーボンプレートの配置です。『SKY+』は接地面に対して平行な形状をしています。それに対して「EDGE+」は前作同様V字の形状となっています。この動きを安定させ、身体を前方向に進めるために設計された軽量プレートが、それぞれのランニングスタイルに合わせ、反発性や前へ進みやすいように工夫されています」(竹村氏)

↑「SKY+」のミッドソールの厚みは最大約33mmで、ドロップ(かかと部分の高さとつま先部分の高さの高低差)は約5mm

 

↑「EDGE+」のミッドソールの厚みは最大約33mmで、ドロップは約8mm

 

「ほかにもアウトソールの形状や、つま先のカーブの設計などをそれぞれの走法に合わせて形状設計を行っています。これら『METASPEED+シリーズ』のお披露目は、4月の下旬、スペイン・マラガで開催されたイノベーションサミットにて先立って発表されました。そのイベントでは、街のメイン大通りを貸し切った世界陸連公認レース『META:Time:Trials』を実施。世界中から73名のアシックスのアスリートが集まり『METASPEED+シリーズ』を履いてパーソナルベストを目指しました。73名のランナーが出場し、29ものパーソナルベストが生まれ、その内4つのナショナルレコードが生まれました」(竹村氏)

↑耐久性に優れ、グリップ力を向上させながらも、軽量化を実現するラバー素材のアウターソールを使用

 

スペインでのイノベーションサミットでは「METASPEED+シリーズ」のパフォーマンスの高さを証明しました。さらにこのサミットで展開したもう一つのコンテンツが「スポーツラボ」です。会場内にコンテナブースを設置し、アシックスが「METASPEED+シリーズ」にとった最新テクノロジーから、カーボン、フォーム材、走法分析をピックアップ。その3分野の研究開発を続けるスタッフからの解説や、魅力的な展示物の撮影が可能なゾーンとなっていました。

 

そんな「スピードラボ」を今回のイベントでも競技場の一室に持ち込み、「METASPEED+シリーズ」の研究開発に臨んだメンバーが本社の神戸から来場して解説を行っていました。

↑ピッチとストライドの2極化する走法を多くのデータを用いて解析。市民ランナーでもネットで手軽に走法が確認できるツールも紹介してくれた

 

↑カーボンプレートの配置やソールのカーブ設計など、「METASPEEDシリーズ」から「METASPEED+シリーズ」への進化がひと目で分かる

 

↑抜群のフィット感を実現したアッパー部分も展開して展示。細谷選手も感動した足首周りの形状もよくわかる

 

↑アシックスの軽量ミッドソールフォーム材の変遷も並べ展示。鉄球を落として、その反発力と衝撃吸収性が確認できる

 

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