マイクロソフト(以下「MS」)が開発・提供している生産性向上サービス「Microsoft Teams」。おそらく導入している企業も多いかと思われますが、同社がこれに「ソリティア」などのカジュアルゲームを導入する取り組みを始めたとの噂話が報じられています。
MSの計画に詳しい関係者によると、同社はTeams内で「ソリティア」や「Connect4」、「Wordamen」(言葉のパズル)といったゲームのテストを開始したそうです。これらのカジュアルゲームは、会議中に同僚たちと対戦できるように設計されているとのことです。
Teamsの中で「Halo」や「Forza」など高度なゲームがすぐに遊べるわけではありませんが、MSとしては様々な企業がハイブリッドワーク(在宅と出社の組み合わせ)とリモートワークのバランスを取り続けているなかで、会議の体験を改善する方法の1つとしてゲームを検討している模様です。
「ソリティア」といえば、かつて「マインスイーパー」とともにWindowsに同梱され、世界中の生産性を引き下げたことで(統計データはなく推定)知られています。そんなゲームをコラボツールのTeamsに組み込むことは不思議ですが、MSとしては大きなビジョンを持っているとのことです。
さらにMSは並行して、Teams内で同僚がゲームを使ってネットワークやSNSを構築できる仮想空間も視野に入れているそうです。これらの仮想空間は、MSによる広大なメタバース計画の一部とのこと。実際MSはTeamsに3Dアバターを導入し、没入型のミーティングを実現する野望を語っていたことがあります。
ただしTeamsにカジュアルゲームを導入するテストはMS社内だけで行われており、一般ユーザーや他社に提供しない可能性もあると伝えられています。MSはThe Vergeの取材に対して、コメントを拒否したそうです。
これらのゲームがTeams内だけ、つまり仕事仲間とのマルチプレイが必須にされていることがミソでしょう。さすがにMSも「ソリティア」との付き合いは長いだけに、1人プレイにした場合に生産性をどれだけ引き下げるかは自覚していそうです。
Source:The Verge