M2チップを搭載した新型の13インチMacBook Proが、約50万円は高いMac Proのベースモデル(最小限構成)よりも高速になりそうなことが、ベンチマーク結果から明らかとなりました。
この製品のベンチマークと称されるデータが定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserに出現したことは、昨日もお伝えしたばかりです。そのシングルコアスコアは1,919、マルチコアスコアは8,928であり、M1チップ搭載の前モデル13インチMacBook Proよりも約20%は高速化していました。
それに対して、最小構成のMac Pro(8コアIntel Xeon Wプロセッサ搭載)では平均マルチコアスコアが8,027。つまり17万8800円~の新13インチMacBook ProがMac Proベースモデル(66万2800円)よりもマルチコア性能が約11%も上回ることになります。
Mac Proの上位構成でCPUを12コアにすると、M2チップの性能を超える性能を発揮できますが、プラス14万円もの追加費用がかかります。
もっともMac Proには豊富な拡張性や、様々なグラフィックカードを挿せたり、より大容量のRAMや内蔵ストレージを積んだりできるため、単純な比較はできません。とはいえ、このベンチマーク結果はお手ごろ価格で買えるM2搭載MacBookの高いコストパフォーマンスを裏付けたといえそうです。
ちなみに、様々なMacモデルのGeekbench 5マルチコアスコア平均値は次の通りです
- M1 Ultra版Mac Studio:23,366
- 28コアのIntel Xeon W搭載Mac Pro。20,029
- 14インチおよび16インチMacBook Pro(M1 Max版):12,162 – 12,219
- 12コアIntel Xeon W搭載Mac Pro。11,919
- 13インチMacBook Pro(M2搭載):8,928(サンプル数は1,平均値ではない)
- 8コアのIntel Xeon Wを搭載したMac Pro。8,027
- 13インチMacBook ProとMacBook Air(M1搭載):7,395~7,420
新型の13インチMacBook Proは、本日(17日)の午後9時から注文受付が始まります 。しかし、すでにM1 Macを持っているユーザーは、その価格に見合う性能アップがあるかどうかは(円安による値上げもあり)よく考えた方がよさそうです。
Source:MacRumors