台湾のMediaTekは5Gスマートフォン向けの新型ハイエンドプロセッサ「Dimensity 9000+」を発表しました。
MediaTekといえば、かつてはローエンド〜ミドルレンジ向けにコストパフォーマンスに優れたプロセッサをラインナップしていました。しかし最近では、最新の4nmプロセスを採用した「Dimensity 9000」をいち早く投入するなど、ハイエンド向け市場でも存在感を増しています。
Dimensity 9000+は5G通信に対応したプロセッサで、ARMv9アーキテクチャと4nmオクタコアプロセッサを搭載。具体的には最大3.2GHz駆動のウルトラコア「Cortex-X2」を1基、高性能コアの「Cortex-A710」を3基、高効率コアの「Cortex-A510」を4基搭載。これにGPU「ARM Mali-G710 MC10」を組み合わせることで、CPU性能は5%以上、GPU性能は10%向上しています。
プロセッサは最大180Hz/フルHD+の解像度や最大144Hz/WQHD+のディスプレイ、3億2000万画素カメラに対応。内蔵モデムはサブ6GHz帯にて、下り最大7Gbpsでの通信が可能です。また、Wi-Fi 6Eや新GNSS、Bluetooth 5.3にも対応しています。
Dimensity 9000+を搭載したスマートフォンは2022年第3四半期に登場する予定。2022年には米クアルコムから「Snapdragon 8+ Gen 1」や、アップルから「A16(仮称)」が投入されるはずですが、これらの次世代プロセッサにDimensity 9000+がどれだけ対抗できるのか、注目したいものです。
Source: WccfTech