米マイクロソフト(以下「MS」)は、クラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」をキーボードやマウスに対応させる準備を進めていることを発表しました。
マウスでの素早い操作が勝敗にもかかわる対戦シューティングや、手駒の動きを細かく指示する戦略シミュレーションなどが大いに遊びやすくなりそうです。
これはMSのゲームクリエイター向けイベント「XFest 2022」にて明らかにされたことです。同社のソフトウェアエンジニアであるMorgan Brown氏は、「Xboxのゲームストリーミング:遅延の低減と最高のモバイル体験のための最適化」セッションの終わり近くで、操作の入力がクラウドゲームの遊びやすさにどのように貢献するかを解説。その流れで「近日中に、PCでのキーボード/マウス入力をサポートする予定です」と述べたしだいです。
Microsoft is adding keyboard and mouse support to Xbox Cloud Gaming soon. Xbox devs are being encouraged to add support to games now so they light up in xCloud once the integration is ready https://t.co/nBlgat5voJ pic.twitter.com/aYc5HftCia
— Tom Warren (@tomwarren) June 21, 2022
ゲーム専用機のほうのXboxは何年も前から、ゲームコントローラーのほかキーボードやマウス入力もサポートされてきました。かたやクラウドゲーミング版では非対応だったものの、むしろPCでプレイしているときに、キーボードやマウスを使える方が快適なはず。ようやく、「顧客が本当に必要だったもの」が実現されるようです。
またゲーム開発者は、この新機能を利用するために、ゲームにキーボード/マウスのサポートを追加する他は何もする必要はないとのことです。つまり元々のゲームがキーボードやマウスに対応していれば、クラウドゲーミング版も自動的に使えるようになる見通しです。
このキーボード/マウス対応は、クラウドゲーミングで競合するGoogle Stadiaが持っていた、数少ない強みの一つでした。それがXbox Cloud Gamingに加わることで、社内ゲーム開発スタジオが閉鎖されるなど不振が続くStadiaがさらに追い詰められていくのかもしれません。
Source:Tom Warren(Twitter)
via:9to5Google