ファッション
2022/6/29 21:45

ライフスタイルで選ぶ! いま買うべき腕時計【「WATCHNAVI」特別編集企画】

いま日本は超高額品が軒並み買えないほど、腕時計ブームの真っ只中にある。だが、腕時計の魅力は希少性だけではない! WATCHNAVI編集部はそうお伝えしたい。本当に“買い”に値する腕時計とは何か。ライフスタイル別に紹介しよう。

<ビジネス>

相手の目線も考慮した時計選びが必須

ここでの「ビジネス」は、おもに対面で同僚や上司、取引先など、相手のある仕事を想定した。腕時計は、時間意識の高さや身なりへの気遣いを相手に伝えるツール。さらに、腕時計が円滑な会話の糸口になることもある。

BUSINESS CHECK POINT
・誠実なブランドイメージ
・長く使えるブレスレット
・話題にしやすいスペック

【ビジネス×グランドセイコー

グランドセイコーは、ビジネスシーンで 相手に誠実な印象を与える腕時計の筆頭。 仕事に生きる人には、ベストチョイスと言える。

独自の駆動方式と文字盤模様が魅力

グランドセイコー
ヘリテージコレクション
スプリングドライブ
SBGA465

53万9000円

時計好きに「雪白」の愛称で親しまれた人気作と同じ、有機的な型打ち模様を文字盤に施した一本。駆動方式に独自の「スプリングドライブ」を採用し、最長約72時間パワーリザーブを誇る。自動巻き。SSケース&ブレス。直径40mm(厚さ12.3mm)。10気圧防水。

 

日本が誇る最高峰ブランドの 名刺代わりになる誠実時計

時計メーカーとしてのセイコーは、100年以上にわたり働く人々に時計を通じて正確な時間を提供してきた。その歴史のなかで生まれたのが、グランドセイコーだ。

1960年、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計」を目指して作られたこのブランドは、クオーツ時計の需要増加に伴う休眠を経て、1988年に復活。いまやメイドインジャパンの最高峰ウオッチとして、グローバル展開されている。

仕上げの美しさ、長年の使用に耐える耐久性、世界トップレベルの精度など、控えめな見た目でも実力は十分。さらに世代を超えた知名度と信頼性も兼備する。まさしく“名刺代わりの一本”として、期待以上のビジネスパートナーとなってくれるハズだ。

 

POINT1 信頼感が溢れ出る ブランドバリュー

着用アイテムの社会的なイメージは、相手に与える印象にも影響する。働く日本人を支えてきたセイコーの最高峰には信頼感しかない。

 

POINT2 長く愛用できる堅牢ブレス

勤務中に愛機を長時間着用するなら、時計のバンドは耐久性の高いブレス一択。グランドセイコーは高品質ゆえ極めて壊れにくい。

 

POINT3 話題にできるメカニズム

相手が時計に興味があれば、スプリングドライブは話のネタにうってつけ。機械式とクオーツ式の利点が融合した、最強の駆動方式だ。

 

<トラベル>

あらゆる場面に適応する実用性が重要

国内/海外を問わず、一定期間の出張や旅行へ出かける際、多くの人が1本の時計を着け続けることになる。選ぶべきは、朝のアクティビティから夜の会食まで幅広い装いを想定しつつ、長時間の連続着用に耐えるものだ。

TRAVEL CHECK POINT
・多用途で使えるデザイン
・基本性能に優れたムーブ
・気分を盛り上げる仕掛け

【トラベル×オリス

オリスは100年以上も前から飛行士用の腕時計を 手がけてきた、トラベルウオッチの専門家。 世界を股にかける旅人にこそ相応しい。

使い勝手に優れたサイズとデザイン

オリス
プロパイロットX キャリバー400
Ref.01 400 7778 7153-07 7 20 01TLC

52万8000円

2020年に自社開発した自動巻き「キャリバー400」を、最新の航空時計シリーズ「プロパイロットX」に搭載。直径39mmのフルチタンケースは、ブレス仕様でも軽快な装着感が得られる。ベゼルの刻みはジェットエンジンのタービンブレードがモチーフだ。10気圧防水。

 

パイロットウオッチで 旅の気分を盛り上げる

旅には腕時計が欠かせない。「スマホで十分」と思われるかもしれないが、万が一バッテリーが切れてしまえば時刻を知る術は消失。異国の地でのスケジュール管理は困難を極める。では、どのような腕時計が旅に相応しいのか。間違いのない選択肢として、実際に長距離移動を行う飛行士のための“パイロットウオッチ”がある。

オリスは、1917年の初号機以来、様々な航空時計を手がけてきた。なかでも38年に発表した名機「ビッグクラウン」は各国パイロットから絶大な支持を獲得。同機に採用された大型リューズは、いまもオリスの航空時計のアイコンである。

現在は長い歴史に裏打ちされた高性能な自社開発ムーブメントが完成。信頼感がさらに増している。

 

≪POINT1 多面設計のケースが 遊び心を感じさせる≫

複雑な面で構成されたユニークな外装をきっちり仕上げ、上位機に相応しい品格を構築。シンプルな文字盤は幅広い場面で使いやすい。

 

≪POINT2 高性能なキャリバー400≫

優れた耐磁性と最長5日間駆動という高性能に加え、10年保証付きの機械を搭載。その並々ならぬ自信が、旅先での信頼感につながる。

 

≪POINT3 技アリのリフトバックル≫

プロパイロットのバックルは、飛行機のシートベルトと同様の構造。実用性の高さはもちろん、出かける前から旅行気分が盛り上がる。

 

<アウトドア>

プロ仕様の本格性能で盤石の安心感を

キャンプ用具などのアウトドアギアと同じく、タフネスをウリにする腕時計もプロユースを想定して開発される。ダイバーズウオッチであれば、軍用レベルの性能は当たり前。トラブル発生時にも正確な時刻を提供する。

OUTDOOR CHECK POINT
・水陸両対応の堅牢性
・昼夜を問わない視認性
・非日常感を楽しむ意匠

【アウトドア×ボール ウォッチ

機械式時計で圧倒的なタフネス性能を誇る ボール ウォッチは、過酷な環境こそ主戦場。 海、山を問わずハードユースに耐える。

ブルーが映える チタン製の新世代機

ボール ウォッチ
エンジニアハイドロカーボン
NEDU G5
Ref.DC3226A-S3CJ-BE

57万2000円

セーフティロック・クラウンシステムに守られたリューズと同軸に、世界で初めて自動減圧バルブを備えた定番の進化形。グレード5チタンを外装に用いて従来機よりも軽く仕上げた。耐傷性の高いセラミック製ベゼルを備える。自動巻き。直径44mm。600m防水。

 

いかなる環境下でも 正確な時を刻む頑丈な仕様

よほど特殊な職業でなければ、数日にわたって外に居続けるような状況は訪れない。だが、趣味の世界に目を向ければ、野営をしながらの遠出に憧れる人や、それをすでに実践している人は多い。誰にも頼らず自分一人で生き抜くことを想定するほど、装備品は性能を追求して然るべきだろう。

ボール ウォッチは、機械式時計で世界最高峰のタフスペックを有した製品を展開するスイスのブランドだ。耐衝撃性能、耐磁性能、防水性能に優れたエンジニアハイドロカーボンシリーズは、軍の特殊部隊が身を置く環境を見据えて開発されたモデルが複数ある。何日間も野晒しで活動する人のための時計が、そう簡単に壊れるはずがない。その信頼性は絶大だ。

 

≪POINT 1 時計を徹底的に守る 特許技術を採用≫

自動減圧バルブも備えたリューズを守る特許機構。これを開放しないとリューズ操作ができず、水分の混入や誤操作を確実に防げる。

 

≪POINT2 視認性の高い常時発光方式≫

ボール ウォッチの標準装備であるマイクロ・ガスライトを、針やプッシュボタンに装備。常時発光し、暗闇でも時刻を容易に読み取れる。

 

≪POINT 3 海軍潜水実験隊のお墨付き≫

モデル名のNEDUとは米国海軍潜水実験隊のこと。彼らを称えて開発された本機の裏側にはNEDUの紋章が刻まれ、特別感を盛り上げる。

 

<アート>

鑑賞できる腕時計で心が豊かに

身に着けるだけで気分が落ち着いたり、高揚したりと、良い腕時計が自分自身の感情に影響を与えることは意外と見落としがち。アートに感度の高い人ならば、芸術的な腕時計を着けることが無上の喜びとなるだろう。

ART CHECK POINT
・著名作家とのコラボ
・鑑賞が楽しいディテール
・ベースモデルの信頼性

【アート×オシアナス

オシアナスは、日本が世界に誇る伝統工芸と 最先端テクノロジーの融合を追求してきた。 その集大成を、じっくり鑑賞したい。

切子職人と共作した 伝統工芸ウオッチ

オシアナス
オシアナス マンタ
OCW-S5000EK
江戸切子 -斜光-
Ref.OCW-S5000EK-1AJF

25万3000円

世界限定1000本で製造された、薄型機“マンタ”の特別仕様。不規則な間隔と向きに初挑戦した切子の意匠と、グラデーションを組み合わせたベゼルが美しい。Bluetooth搭載電波ソーラー。チタンケース&ブレス。直径42.3mm(厚さ9.3mm)。10気圧防水。世界限定1000本。

 

細部に宿る匠の技を 時間を忘れて眺める愉悦

腕時計に興味のある人なら、高級時計の製造に多くの人の手、職人の技が詰まっていることはご存知だろう。実はこれは機械式時計に限ったことではなく、オシアナスのようなハイテクウオッチも同じ。針の取り付けや外装パーツの組み上げは、職人の手作業によって行われているのだ。

こうした時計作り自体のこだわりに加え、さらにオシアナスでは2018年より日本伝統の美術工芸品「江戸切子」の技法を融合させる試みも行っている。サファイアガラスのベゼルに職人が手作業で模様を入れ、それを蒸着などでカラーリング。新旧織り交ぜた技術の融合により、新たな価値観を創造する。進化を続けながら、いまなおプロジェクトは継続中だ。

 

≪POINT 1 多彩な表情を見せる “光の筋”の表現≫

ベゼルは一見するとブルーからブラックへの変化のみ。だが、実際は切子の筋目の広がりと光の当たり方により、豊かな色彩を見せる。

 

≪POINT 2 外装に秘められた創意工夫≫

本機はベゼルだけでなく、針の取り付け、ブレスのエンドピースなども国内で手作業される。あらゆる職人技が詰まった一本なのだ。

 

≪POINT 3 徹底したスリムデザイン≫

腕時計で薄型に分類される10mm以下の厚みを実現するため、カシオ独自の高密度実装技術を進化。視覚的にも薄く見える形状とした。