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2022/7/1 13:30

M2搭載13インチMacBook Proの中身、M1モデルとほとんど同じ! 修理業者iFixitが分解して確認

先月発売された新型13インチMacBook Proは、M2チップを除けば先代のモデルとほとんど同じに見えます。そして実際に分解してみた修理業者のiFixitが、「ほぼ全ての部品が同じでした」と報告しています。

↑13インチMacbook Pro(2020)

 

iFixitによると、筐体やTouch Bar、ディスプレイは同じで、内部的には一部のチップと小さな部品が新しくなっているそうです。それ以外の部分は、全く同じだとのことです。

 

さらにiFixitはM2のロジックボードを引き抜き、M1 MacBook Proのケースにはめ込むことができました。そうしてボードは交換でき、電源を入れて起動できたものの、トラックパッドやキーボード、Touch IDセンサーが機能しないそうです。

 

しかし物理的にはM2 MacBook Proの部品はM1モデルの内部に収まるため、iFixitはアップルが「ソフトウェアロックにより修理や交換を妨害する露骨な試み」をしていると主張しています。

 

これまでMacBookの新旧モデルの間で部品交換したり、プロセッサを挿し替えてアップグレードできない理由は、筐体内部のスペースが違うから、コストを考慮している、または製造上の制約にあると思われてきました。が、13インチMacBook ProのM1モデルとM2モデルでは筐体の設計も部品もほとんど同じであり、それでは説明が付かないと指摘されています。

 

またiFixitは、M1 MacBook Pro(256GB)よりもM2 MacBook Pro(256GB)のSSDのベンチマーク性能が遅くなっている原因を検証しています。

 

 

なぜかといえば、M1では128GBのSSDチップを2つ使っていたのに対し、M2では256GBのSSDチップを1つ使っているためです。前モデルは2つのSSDチップに同時にアクセスでき、最大で2倍の速さで読み書きできたというわけです。アップルが設計を変更したのは、iFixitは部品不足が直接の原因だと推測しています。

 

iFixitの結論としては、アップルが久しぶりに(プロセッサーを交換することで)アップグレード可能なデバイスを実現できる機会を逃し、また相互運用性(互いに部品を交換できる)を制限することで、修理しやすさや環境に優しい設計を方向付けるチャンスを逃したというものです。

 

たしかにプロセッサーを挿し替えるだけでM1モデルがM2に進化すればユーザーは大喜びですが、そもそもアップルが(少なくともMacBookブランドでは)ノート型Macで内部パーツの交換を公式に認めたことはありません。他のMacBook Proでは廃止されたTouch Bar部品の在庫処分を兼ねている可能性もありそうです。

 

Source:iFixit(YouTube) 
via:MacRumors