【連載】安井達郎、イケてる家電で、イケてる旦那になる
モデル・俳優として、企業広告やCMに引っ張りだこの安井達郎さん。写真・映像制作のジャンルでも活躍し、マルチな才能を発揮しています。
今年5月に結婚したばかりの達郎さんが、イケてる家電を手に入れてイケてる夫への道を突き進むこのコーナー。第1回は「電動歯ブラシ」。メーカーによってどんな違いがあるのか? GetNavi web編集長の山田による製品選びのお役立ちネタも交えながら、「機械や家電苦手なんだよなぁ」という人にも参考になる情報をお届けしています。なお、第1回の後編では、製品を使用してレビュー。実際の使用感もレポートしていく。
【実際に試した記事】
【プチ情報1】電動歯ブラシはゴシゴシしないもの
山田 達郎さんは、歯磨きって普段どうされてますか?
達郎 手で磨いてますね。いまのところ、歯ブラシへのこだわりもなしです。ドラッグストアで売っているありふれた歯ブラシで、固さも「ふつう」です(笑)。歯磨き粉は歯が白くなるという「WHITH WHITE」を使っています。といった感じで、電動歯ブラシは未体験です。以前、撮影で電動歯ブラシを当てたことがありますけど、動かして磨いたことはありません(笑)。
山田 おっと、その発言は電動歯ブラシ初心者ですね! 電動歯ブラシは磨くときに動かさず、歯にそっと当てるだけなんです。
達郎 ああ、確かに! そんなことをちらっと聞いた覚えがあります。
山田 電動歯ブラシは先端のブラシが高速で振動してくれます。手磨きよりも汚れを落としてくれるデータも各社出しているのですが、何より体感面では「口の中のすっきり感」が圧倒的に違います! 今回、電動歯ブラシを使いたいと思ったきっかけはなんですか?
達郎 妻が使っていて、「電動歯ブラシめっちゃいいよ!」ってオススメされました。それと、歯医者に行ったとき、歯の磨き方を注意されました。手だと磨き残しあるみたいで……。
山田 なるほど。では、達郎さんが電動歯ブラシに一番求めていることはなんでしょう?
達郎 やっぱり口のなかをより清潔にしたいので、磨きのクオリティですね。それと、ガジェットとしても興味があります。
【プチ情報2】電動歯ブラシと電動シェーバー、シェアが高い3社は同じ
山田 それでは個別の注目製品に入る前に簡単に市場全体の説明をしますね。電動歯ブラシはパナソニック、フィリップス、ブラウンの3社が市場で大きなシェアを占めています。ちなみに、この3社は電動シェーバーでも激しいシェア争いを繰り広げています。「モーターの制御」という点では電動歯ブラシも電動シェーバーも類似していますね。
達郎 なるほど、勉強になります!
山田 では、「各社の特徴は?」というと、まずパナソニックは「W音波振動」を大きく打ち出しています。これは「ヨコ」方向の動きと「タタキ磨き」の2つの磨き方で、歯周病の原因プラークをかき出してくれます。
音波を使うのはフィリップスも同様。音波と高速振動で汚れを落としてくれます。また、フィリップスは独自のセンサーを取り入れて自動で制御をしたり、ブラシの種類も1種類に集約したりと、使う人の負担をなるべくかけない「おまかせあれ!」なのが特徴です。
ブラウンは音波ではなく、形が特徴的な丸形のブラシが回転する方式です。AIを推していて、センサーで感知して磨き残しをアプリ上にデータで表示してくれます。
達郎 そんなに違うんですね!
山田 ちなみに持ち物としてのガジェット感でいうと、フラッグシップクラスになると専用ケースが付属するのが普通で、フィリップスはレザー調になっているなど、スタイリッシュさも打ち出されています。そのあたりも購入時のポイントになりますね。歯ブラシは毎日複数回使うモノなので、所有欲を満たしてくれるものだと、歯磨きの時間が充実します。
達郎 今回ピックアップしたのは、パナソニック「ドルツ EW-DT52」と、フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」、どちらもフラッグシップモデルなんですね。
山田 そうです。価格的にはフィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」が実売価格で3万6000円くらい。パナソニック「ドルツ EW-DT52」は実売価格2万7800円です。
【プチ情報3】替えブラシのコスパはパナソニックが優勢
達郎 あの、思ったんですけど、ブラシの交換時期って、メーカーによってかなり違ってきたりするのでしょうか?
山田 それは鋭い質問です! フィリップスはブラシをだいたい2~3か月に1回替える必要があるんですよ。実売価格は1本あたり1275円前後。
パナソニックは3か月に1回ほどで、ブラシ1本あたりの実売価格は550円前後。ただ、パナソニックは狙ったポイントを絞って磨ける専用ブラシも用意していて、こちらは1本あたりの実売価格が385円。
ブラウンも用途別でいくつかブラシがありますが、実売価格は1本あたり1100円前後。ポイント磨きブラシを使う場合でも、パナソニックが運用面でコスパが良いです。
本体実売価格 | 替えブラシ実売価格/1本あたり | 替えブラシの年間コスト | |
パナソニック ドルツ EW-DT52 | 2万7800円 | 550円(※1) | 2200円 (3か月で交換時) |
フィリップス ソニッケアー 9900 プレステージ | 3万5891円 | 1275円(※2) | 5100円 (3か月で交換時) |
ブラウン | 3万3000円 | 1100円(※3) | 4400円 (3か月で交換時) |
※1:極細毛ブラシ(コンパクト) EW0800 ※2:プレミアムオールインワンブラシヘッド レギュラー ※3:iORBCB-2EL アルティメイトクリーン 2022年8月3日時点
達郎 一番コストがかかるのはフィリップス?
山田 そうですね。2社の年間のランニングコストを比べると3000円近いの差が生まれます。ただ、フィリップスの場合はブラシの種類は1本で済みますし、ブラシにも電気的機構が組み込まれていて、交換タイミングを振動で教えてくれるからわかりやすい。専用ケースの機能とクオリティも高いので、総合的なコスパという意味ではパナソニックと接戦の具合です。
今回は、電動歯ブラシの全体像をお伝えしましたが、次回の記事ではパナソニックとフィリップス、実際に使った感想をレポート。同じ「音波」を使う製品でも全然使い心地が違う点を達郎さんがレポートします。
まとめ/卯月 鮎、撮影/鈴木謙介