米マイクロソフト(以下、MS)はiOSとAndroid向けにメールアプリ「Outlookモバイル」を提供していますが、そのうち無料版ではアプリ内広告を増やしつつあることが明らかとなりました。
このアプリでは受信トレイは2種類あり、1つは受信したすべてのメール入りのもの。もう1つは、重要なメールを選り抜いた「優先」とそうでもない「その他」に分けられたタブ付きです。以前の無料版では「その他」タブのみに広告が入れられていました。
しかし、現在では(下の画像のように)全部入りの受信トレイでも広告が表示されるようになりました。
この変更は過去数か月にわたって展開されており、基本的に無料ユーザーはどの受信トレイを使っていても、必ずどこかに広告が表示されます。今のところOutlookモバイルで広告を消す唯一の方法は、Microsoft 365サブスクリプションにお金を払うことだけです。
The Vergeが問い合わせたところ、MSの広報担当者は「Outlookの無料ユーザーには、受信トレイに広告が表示されます。「その他」タブだけで広告を表示したい場合は、「優先」受信トレイ機能を有効にしてください」との趣旨を答えています。
アプリ内の広告は受信トレイの一番上に表示され、まるで普通のメールのように見えて紛らわしいとの声もあります。この広告は左から右にスワイプして消せますが、すぐに再表示され、うっかりタップして開くとアプリ内ブラウザに広告が表示されることになります。
すでにApp StoreではOutlookモバイルに対する1つ星レビューの苦情が多くあり、Twitterや海外掲示板Redditでも広告が増えることに不満を表明している人が少なからずいます。MSとしては、遠回しにMicrosoft 365に入るよう誘導しているのかもしれません。
The iOS @Outlook app shows me ads that look like emails now, get the fuck outta here @Microsoft pic.twitter.com/o6dSIY85Yt
— Nick Smith (@yonicksmith) August 16, 2022
Source:The Verge