2022年秋に登場する「iPhone 14」シリーズは、半導体不足や為替レートの変動、高級な部品を使うなど諸事情により、標準モデルは価格が(13世代から)据え置き、Proモデルは100ドル(約1万4000円※)値上げになるとの予想が有力となっています。
※1ドル=約139.5円で換算(2022年9月1日現在。以下同様)
しかし、新たなレポートによると、標準モデルはiPhone 13よりも安くなり、Proモデルの値上げ幅も控えめになる可能性があるようです。
これまでの噂話では、iPhone 14シリーズはProモデルが値上げされたほか、出荷の比率が増やされ、平均販売価格(1台当たりの平均価格)が上がると予想されていました。アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏もそう主張していただけに、信ぴょう性が高いと思われていたしだいです。
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Hon Hai/Foxconn is one of the winners of the increased ASP of iPhone 14 series. I estimated iPhone 14 series ASP would increase by about 15% (vs. iPhone 13 series ASP) to $1,000-1,050 (USD) due to two iPhone 14 Pro's price hikes & higher shipment proportion. https://t.co/UgiW0kom4F— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) August 10, 2022
さらに、有名リーカーThe Galox_氏も、iPhone 14 Proモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり「ピル+パンチホール」(画面に横長の穴と丸い穴が開けられる)となり、新型プロセッサー「A16」が搭載されて、背面カメラの性能も上がることから、予想価格は次の通りとされていました。
- iPhone 14:799ドル(約11万1000円)
- iPhone 14 Max: 899ドル(約12万5000円)
- iPhone 14 Pro:1099ドル(約15万3000円)
- iPhone 14 Pro Max:1199ドル(約16万7000円)
しかし、市場情報会社TrendForceの新レポートによると、厳しい経済状況やスマートフォン市場の縮小を考えて、アップルは値上げ幅を緩やかにすることで安全策を採るとのこと。そのため、iPhone 14シリーズそれぞれの開始価格(最小ストレージ)は次のようになると述べられています。
- iPhone 14:749ドル(約10万4500円)
- iPhone 14 Max:849ドル(約11万8000円)
- iPhone 14 Pro: 1,049ドル(約14万6000円)
- iPhone 14 Pro Max: 1,149ドル(約16万円)
さらに上記のThe Galox_氏も、価格予想を同じように修正しています。
Updated pricing (again)
$749
$849
$1049
$1149 https://t.co/nUndFZrzO3— Anthony (@TheGalox_) August 31, 2022
つまり、iPhone 14標準モデルは値上げどころかiPhone 13(799ドル)より50ドル値下げされ、Proモデルの値上げも50ドルに留まるということ。
とはいえ、これらは為替レートが高い米国での話です。日本では7月1日にiPhone 13の価格が改訂され、6.1インチの標準モデルは1万9000円、6.7インチのProモデルは2万5000円と強烈に値上げされていました。ここから、iPhone 14の標準またはProモデルは、それぞれプラスもしくはマイナス50ドル=約7000円となるのかもしれません。
Source:Trendforce
via:9to5Mac