オークションというのは、慣れてくると自分でも出品してみたくなる。そして家の中の不用品をあらかた売り終えると、さらにお金になるものはないかと考え始める。『忙しい主婦でもできる!スマホで月8万円を得る方法』(山口朋子・著/学研プラス・刊)には、主婦向けに書かれたオークションのノウハウがたくさん詰まっている。本の中では、思いもよらなかったものも出品されていた。
映画のチラシ
私はかつて1円でいろいろな物を落札し『全部1円!? 激安お買い物生活』という本を書いたことがある。今も、オークションはしょっちゅう使っていて、先日はイタリア製で8万円もする新品スーツを2000円で落札できた。ゆっくり買い物をする時間が取れない子育て中の母親には、良いものを安く買えることも多く、とても便利なのだ。
今まで落札した一番高額なものはとある歌手の弾き語り用の楽譜だった。もう絶版で、だけどどうしても弾いてみたくて、元値3000円ほどのものを、頑張って1万円以上で落札した。今でもとても大切にしていて、後悔はしていない。限定品などの、もうなかなか手に入らないものはオークションで人気が出るのだ。
前述の本では「映画のチラシがお金になる」とあった。公開されてしまうともう手に入らないのでゲットしそびれた人が買うのだという。確かに舞台などのチラシも出品されているのを見かけるけれど、出演俳優のファンなどが集めているのだろう。チラシはタダなので、元値はゼロ。手持ちのチラシがお金を産むなんて素敵なアイデアだ。
洋服リサイクル
私の知り合いはとあるブランド服のファンである。彼女は冬が終わるとそのブランドの冬服をオークションで売り払う。次にそのブランドの夏服をオークションで落札するのだ。こうすれば年間通してそのブランドの服を着ていられるし、クローゼットに服が溢れることもないのだという。
私は先日、真夏に好きなブランドのファー付きコートを500円で落札した。元値はおそらく3〜4万円ほどするであろう品だ。季節外れのものはオークションで安くなりがちなので、逆張りで買うととてもトクなのである。息子の入学式のスーツも時期外れに2000円台で落札している。
本でも、状態の良い子ども服をオークションで落札すれば、買った時とそれほど変わらぬ額で売れることもあると書いている。意外かもしれないけれど、人気ブランドの服や、七五三・入学式などの晴れの日の高級衣装は需要があり、古着でも高値がつくのでどんどんオークションでリサイクルさせるのがいいだろう。
自分の才能も
主婦が売っているのはモノだけではない。自身の才能を売る人もいる。オークションサイトではなく、自分が得意なことを自分の好きな価格で売り出すことができる才能サイトのようなものを最近見かけるようになった。『coconala(ココナラ)』というサイトには、占いや英会話など、様々な自分の能力を売り出している人がいる。イラストや似顔絵も、需要がありそうだ。
最近は、撮った写真を写真専用販売サイト『PIXTA(ピクスタ)』などに登録する主婦もいるという。9300枚もの写真を登録している2児のママの話が出てくるが、なんと月に16万円の売り上げにもなっているのだとか。元々写真を撮るのが好きだったとはいえ、子育てしながらの副業としては相当な儲けなのではないだろうか。
オークションにしろ写真販売にしろ自分の才能にしろ、売れるように紹介文を書くのはコツがいるし、特にオークションや写真は1点1点出品するので手間も時間も相当かかるはず。うまく時間を見つけ、売れている他の人の出品方法から色々学ぶ意欲のある人には、ネットの販売サイトでチャンスが得られることだろう。
【参照URL】
coconala:http://coconala.com/home
PIXTA:https://pixta.jp/
(文・内藤みか)
【参考文献】
忙しい主婦でもできる! スマホで月8万円を得る方法
著者:山口朋子
出版社:学研プラス
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