ソニーのPlayStation 5用次世代ヘッドセット「PlayStation VR2」 は2023年初頭に発売が予告されていますが、初代PlayStation VR用ゲームがプレイできないことが公式に明らかにされました。
これはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のシニア・バイス・プレジデントでプラットフォームエクスペリエンス担当の西野秀明氏が、公式PlayStationポッドキャストのエピソード439で述べたことです。
西野氏のコメントは、29分12秒から。「PSVR2は真の次世代VR体験を提供するよう設計されているため、初代PSVR用ゲームとは互換性がありません」とのことです。
続けて西野氏は、PSVR2の触覚フィードバックやアダプティブトリガー、高度なアイトラッキング、4K HDR対応など「はるかに進んだ機能」をいくつか挙げて、「つまりPSVR2向けのゲーム開発には、初代PSVRとはまったく異なるアプローチが必要」だと述べています。
しかし、海外テックメディアArs Technicaは、より高度なPSVR2の機能を並べられても、それほど高度ではない初代PSVRのゲームをなぜ動かせないのか、明確な説明になってないと指摘しています。
たとえばOculus Rift Sは、前モデルの初代Oculus Riftとはまったく違うアイトラッキングシステムを宣伝しつつも、初代Rift用のゲームを遊ぶことができました。より進んだVRヘッドセットが、以前のヘッドセット専用のソフトを動かせた前例があるわけです。
もしかしたら、初代PSVRとの互換性がないのは、新たなPlayStation VR2 Senseコントローラーを中心とした操作系と関係があるのかもしれません。初代PSVRでは、PS4用のDualShock 4やPlayStation Moveなどを使えましたが、それら古いコントローラーをPSVR2に接続する、あるいは古い操作系をソフトウェア的にSenseコントローラーで再現することが難しい可能性がありそうです。
Source:Official PlayStation Podcast Episode 439
via:Ars Technica