ヘッドホンファンの半年に一度のお楽しみ、フジヤエービック主催の「秋のヘッドフォン祭 2016」。今回も、東京・中野サンプラザで開催され、6・11・13・14・15階の5フロアを使用した大規模なものになっていました。たくさんの製品のなかから、個人的に興味をひいたいくつかピックアップし、紹介していきたいと思います。
ポータブルなのに左右2台で駆動するヘッドホンアンプ「JADE next Ultimate bi power」
まずはORBのコーナー。ここで注目したのは、ポータブルヘッドホンアンプのJADE nextです。人気のシリーズですが、最新モデルはなんと左右の音をそれぞれ出力するバランス出力を2台のポータブルヘッドホンアンプで増幅するという「JADE next Ultimate bi power」です。もはやポータブルなのか、と言う疑問もありますが、左右の音をバッチリ増幅するのはバランス接続の本領発揮かも知れません。
JADE nextシリーズには、本物の漆を塗った「JADE next JAPAN」(写真前列中央)やfhanaとのコラボモデル「JADE next fhana model」(写真前列右)、真鍮削りだしの「JADE next brass milling」(写真後列中央)などのバリエーションもあります。
快適な装着感の「ヴィー・シェア」
次に気になったのは、ヤマハのコーナーの一角に展開していたVIEの「ヴィー・シェア」。ヘッドホンながら、イヤーパッドがなく、エアーフレームによって耳に装着する一風変わったヘッドホンです。いわゆるオープンエアタイプなのですが、そのオープン感はこれまでにないほど。オープン型ですが、音に指向性があるので音漏れはほとんどせず、電車の中で使っても問題ないレベル。下手なインナーイヤーヘッドホンのほうがシャカシャカしそうなくらいだと感じました。また、同じヘッドホンが何台もあれば、音を共有することができるので、同じ音を聴きながら、しゃべることもできるというわけです。いまは、Makuakeでクラウドファンディングとして展開しているのですが、すでに出資予定額はクリアしているとのこと。将来的にはヤマハが商品展開する予定です。
人気の「AK70」の限定カラーも
続いてアユートのコーナー。Astel&KernやDITA、CHORDといったブランドの商品が並べられていました。まず目についたのが、「AK Rcorder」。AK300シリーズと接続し、ポータブルハンディレコーダーとして使える機器です。DSD最大5.6MHz、PCM最大384kHz/32bitの高音質で録音が可能です。また、CDから直接リッピングできる「AK CD-RIPPER」やリリースされたばかりの「AK70」の新色True blueなどもありました。
パナソニックもハイレゾ対応モデルを続々投入
パナソニックのコーナーは、テクニクスブランドのヘッドホン「EAH-T700」とパナソニックブランドのPR-HDシリーズの試聴ができました。PR-HDシリーズはハイエンドの「PR-HD10」、新登場の「PR-HD7」、カラバリが豊富なリーズナブルモデルの「PR-HD5」の3種類を用意していました。
あのEARINの低価格モデル「EARIN M-1」
両耳のユニットがそれぞれ独立してBluetoothで接続できる完全ワイヤレスイヤホンのEARINも展示。価格が約5000円ほど安くなった「M-1」も展示されていました。
デノンコーナーでは、デノンヘッドホン50周年を記念したフラグシップモデル「AH-D7200」の試聴ができました。発売は当初予定されていた12月半ばから、翌年の1月半ばに延期とのことです。
ティアックは、TEACブランドとbeyerdynamicブランド、KOSSブランドの製品を展示。その中で注目だったのが、参考出展されていた来年発売予定のUSB DAC/
恒例のフジヤエービックによる即売会も開催されており、特価のオーディオ製品を求めて、階段3階分以上もの行列を作っていました。新製品をいち早く試してみたい方はもちろん、お得にオーディオ製品を購入したい方も、次回の「春のヘッドフォン祭 2017」(詳細未定)にぜひ足を運んでみて下さい。