レノボ・ジャパンは、ThinkPadシリーズの誕生30周年記念モデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」と、ディスプレイが折りたためる2-in-1 PC「ThinkPad X1 Fold」を10月5日に発表しました。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは限定1000台で、レノボオンラインストアにて10月5日より発売。価格は税込33万円。
ThinkPad X1 Foldは10月中旬より予約受付を開始し、11月中旬発売予定。レノボオンラインストアの販売価格(税込)は最小構成時54万2300円~。
30周年記念の特別仕様モデル
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは、ThinkPadシリーズが1992年に誕生してから30周年となる2022年に限定販売される特別仕様モデル。カーボン柄の天板にRGBカラーのThinkPadロゴを採用しており、キーボード面にもRGBカラーのロゴを配しパームレスト部には記念モデルとしてのシルクプリントを施しています。
さらに、赤いトラックポイントキャップのみならず、記念モデル限定として、青色および緑色のトラックポイントキャップを同梱。記念ステッカーや、ThinkPadの父と呼ばれる内藤在正氏のメッセージを収めたブックレットも同梱されます。また、梱包箱には、竹やサトウキビ由来の堆肥化可能な素材を採用したサステナブルなパッケージを採用しています。
国内販売は1000台限定販売となり、日本独自のJから始まるシリアルナンバーを刻印。すべてNECパーソナルコンピュータ米沢事業場にて生産されます。
【主な仕様】
OS:Windows 11 Pro 64bit(日本語版)
プロセッサー:インテル Core i7-1260P
メモリ:32GB
ストレージ:512GB
ディスプレイ:14.0型(2.8K OLED)
インターフェース:USB4(Thunderbolt 4対応)×2、USB 3.2 Gen 1×2、HDMIほか
バッテリー駆動時間:最大約21.7時間(使用状況によって異なります)
本体寸法:約315.6×222.5×15.36mm
本体質量:約1.15kg
大画面になったフォルダブルディスプレイ
ThinkPad X1 Foldは、2020年に登場した新シリーズで、ディスプレイが折りたためるのが特徴。今回登場する第二世代モデルは、前モデルより大きくなった16.3型大画面ディスプレイを搭載しており、“持ち歩ける大画面”を実現しています。
アスペクト比4:3の有機ELディスプレイは、2560×2024ドットの高解像度に加え、高輝度600nit、HDR表示に対応。折りたたむことでコンパクトに持ち運べます。
Bluetoothで接続するTrackPoint搭載フルサイズキーボードは、ディスプレイの前に置いての利用はもちろん、本体を折り曲げた状態で液晶部分の下半分に乗せて12型PCのようにも使用可能。画面を横置きにしたランドスケープ、画面を縦置きにしたポートレート、他にもブック、タブレット、クラムシェルなど、用途に合わせてさまざまなモードで利用できます。
また、第12世代インテル Coreプロセッサーを搭載し、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBまで拡張可能。さらに、MIL-STD-810Hに準拠した高い堅牢性を誇り、顔認証や指紋認証機能にも対応しています。スタンドとキーボード背面にはクラレの環境配慮型スウェード素材を採用するなど、サステナビリティにも考慮しています。
【主な仕様】
OS: Windows 11 Pro 64bit / Windows 11 Home 64bit
プロセッサー:第12世代インテル Core i7/i5
メモリ:最大32GB
ストレージ:最大1TB
ディスプレイ:16.3型 有機ELディスプレイ(2560×2024ドット)、マルチタッチ対応(10点)
インターフェース:Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-C
カメラ:500万画素
バッテリー駆動時間:最大約14.65時間(使用状況によって異なります)
本体寸法:約W276.4×HD345.7×8.6mm(折りたたみ時)- 約W176.2×H276.2×D17.4mm(収納時)
本体質量:約1.28kg~(本体のみ)、約1.92kg~(キーボード、スタンド装着時)
変化するビジネスシーンを支え続けて30年
発表会では、レノボ・ジャパンの執行役員常務である塚本 泰通氏が新製品の説明を行ったほか、新製品にカーボン複合素材を提供した東レの溝渕 誠氏(コンポジット事業部門 部門長)、合成皮革を提供したクラレの熊野 敦氏(クラリーノ事業部 事業部長)、折りたためる有機ELディスプレイ開発を協業したシャープディスプレイテクノロジーの伴 厚志氏(取締役 副社長)が、ThinkPad誕生30周年のお祝いに駆けつけました。
レノボ・ジャパンによれば、ThinkPadは1992年に700Cがデビューしてから30年で累計出荷台数2億台を突破したとのこと。同社の塚本氏は、「ビジネスの成功は時代とともに変化し、PCの使い方も変化し続けているなか、ThinkPadは『オフィスから、仕事を解放するために』という変わらぬコンセプトを掲げてきた。PCがデスクトップにあるのが当たり前だった時代から、オフィスのデスクに座っていなくてもどこでも仕事できることを目指してきたんです」と、ThinkPadのブランドコンセプトを説明。常にビジネスシーンを意識した開発設計思想が根幹にあるとしています。
また、2012年に誕生したX1シリーズは、モバイルPCといえば12インチ台が主流だったころにより生産性の高い14インチサイズを提案し、現在までに累計1000万台超の出荷台数を記録しているとのこと。薄型軽量化を進めてこれた背景には、今回紹介された東レやクラレ、シャープといった国内の協業パートナー企業の存在が欠かせなかったそうです。
今回発表された2機種は、いずれもビジネス向けPCのトップランナーであるThinkPadの思想を体言しており、ThinkPadファンならずとも気になるモデルとなっています。30周年モデルは1000台限定となっていますので、気になった方はお早めに予約しておきましょう。
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