イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?
京都で見つけた、ユニークなダジャレ評価印
新型コロナウイルスの影響でなかなか立ち寄ることができなかった京都へ、数年ぶりに行ってきました。京都には魅力的な文房具店さんがたくさんあるため、一日では周りきれないほどです。
今回は数ある素敵な文房具店のなかでも、ユニークなハンコが揃う老舗を紹介します。
京都新京極にある田丸印房は、大正元年に創業した老舗ハンコ店です。創業時は雑貨店でしたが、時代の移り変わりとともに、印章を中心とした商品展開に変わっていったそうです。
京都に長くお店を構えている雰囲気が漂う店頭には、ハンコがつまった商品棚が並びます。
地元の方はもちろん、観光エリアにあるため修学旅行で立ち寄る方もいるそうです。
なかでも目を引いたのが、こちらの棚。
この棚に入っているのは、教員や指導員が使う「評価印」と呼ばれるもの。評価印とは、一般的に「よくできました」「がんばりましょう」という文字とともに花のモチーフがあしらわれているものが多く、読者の皆さんも学生時代、成績表や宿題などに評価印が捺されているものを見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、田丸印房の評価印は一風変わった絵柄とコメントが魅力なのです。
コメントには、動物や食べ物を掛け合わせたダジャレの連発! なかには「まっイッカ」(イカ柄)や「ソーダね」(ソーダ柄)など、使いどころの見当がつかない物もあります。
どこに使うかはさておき、一目みると、なんだかどれも欲しくなってしまう不思議な魅力がありますね。
5個購入でケースもサービスとあれば、悩む理由はありません。たくさん購入してしまいました。
この評価印は人気商品で、40年ほど前からオリジナルの絵柄のスタンプを作り始め、現在では柄の数は3500種類を超えているのだとか。
新作はあるかなと店頭へ探しに行くのも楽しそうです。
京都になかなか行けないという遠方の方は、田丸印房さんのサイトでも購入可能です。サイトでは「ほめる・たたえる(70〜100点)」、「ふつう(40〜70点)」、「しかる・はげます(0〜40点)」と用途別で見られるので便利ですよ。
これから手帳の季節ですから、手帳に日々の自己評価を捺していくなんて使い道もよさそうです。