ここ最近は携帯ゲーミングPC「Steam Deck」が絶好調のValve社ですが、新たにVRヘッドセットを開発している可能性が浮上しています。
この情報は今月10日(現地時間)、VR関連アナリストのBrad Lynch氏(@SadlyItsBradley)が発見し、Twitterで報告したことが基になっています。
Valve added a new job position focused on computer vision for VR hardware
“The main scope of this position is to prototype, ship, and support consumer gaming products leveraging visual-inertial tracking, camera passthrough, environment understanding, eye and hand tracking” pic.twitter.com/LmAdm9nyrP
— Brad Lynch (@SadlyItsBradley) October 10, 2022
Lynch氏が見つけたValveの求人情報によると、ワシントン本社で「ソフトウェアエンジニア – コンピュータビジョン」の役職を募集しているとのこと。さらに「Valveでは、VR体験の限界を押し広げています」と書かれており、VR方面への野望がはっきりと示されています。
さらに求人情報では「VRの次のステップ」に到達するのを助ける人材を探していると書かれています。同社のPCゲームプラットフォームSteamは、HTC VIVEなど複数のVRデバイスに対応していることから、「その次」となるハードウェア新製品を開発する意図が透けて見えるようです。
ソフトウェアエンジニアの求人では、特に「カメラパススルー、環境分析、アイトラッキング、ハンドトラッキング」のカテゴリで実績ある開発者が募集されています。これらは同社のValve Indexヘッドセットになかった要素もあり、やはり次のステップに進もうとしている可能性がうかがえます。
Valveが新型VRヘッドセットを開発している手がかりが発見されたのは、今回が初めてではありません。今年初めにもUSPTO(米特許商標庁)により、ValveのVRヘッドセットのデザインに関する特許出願が公開されていました。
また昨年9月にも、テックメディアArsTechnicaが、同社がコードネーム「Deckard」という新型VRヘッドセットを開発していると主張したことがあります。
Steam Deckを購入した人たちの評価は非常に高く、また先日の東京ゲームショウ2022でもSteam Deckブースは大いに盛り上がっていました。ゲームを知り尽くしたValveだけに、快適なプレイ体験が楽しめるゲーミングVRヘッドセットが実現するのかもしれません。
Source:Valve
via:Gamesradar