米Googleがスマートグラス「Google Glass」と「Pixel」スマートフォンを組み合わせて、AR(拡張現実)機能のテストを実施している、と海外メディアで報じられました。
Google Glassは2013年に発売されたスマートグラスで、プリズムディスプレイにさまざまな情報を表示することが可能。現在は一般向けの製品開発が終了し、業務用の「Glass Enterprise Edition 2(Google Glass EE2)」が販売されています。
従来のEE2での表示といえば、視界の右上に表示される二次元的なものでした。しかし、提供が開始された「早期アクセスプログラム」では、「Google Tasks」によるワークフロー管理がARグラフィックスとして、Google Glass EE2のディスプレイ上に表示されるのです。
また、翻訳アプリでは英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語に対応していますが、今後は中国語(北京語)、ベトナム語、アラビア語、韓国語、ロシア語、ヒンディー語、日本語、タミル語、オランダ語など、合計15言語のベータ版が提供される予定。
さらに、Google Glass EE2で撮影した画像が直接Pixelスマートフォンへと転送されるようになり、Google フォトでのバックアップや管理が容易になりました。
この高度な機能は、Pixelスマートフォンに搭載された「 Tensor」プロセッサのML(機械学習)モデルにより実現。「より正確で効率的な書き起こしと翻訳」が提供できるようになったそうです。
Googleは、新たなARスマートグラスのプロトタイプの開発を明かしており、2024年にはARヘッドセットがリリースされるとの観測もあります。XR(ARやVRの総称)分野における同社の取り組みから、ますます目が離せません。
Source: 9to5Google