照明設備などを開発するパナソニック エレクトリックワークス社は、街演出クラウド「YOI-en」を発表しました。「宵」の空間を光の「縁」で繋げるをコンセプトに開発されたYOI-enは、複数の都市間など広範囲にまたがる照明演出を、クラウドを経由して一台PCから行えるBtoBサービスです。
遠隔地・広域の大規模なライトアップイベントを彩るYOI-en
YOI-enは、遠距離・広域の照明設備のコントローラをクラウドに接続することで、1台のPCからすべての照明をコントロールすることを可能にするというもの。これにより、川の対岸など、従来の有線接続では難しかった、離れた場所での同時照明演出を可能にします。
YOI-enを導入した場合、サービスに対応した照明コントローラがクラウドに接続されてさえいれば、どれだけ離れた場所でも、連携した照明演出が可能になります。各設備にYOI-enが導入されればの話ではありますが、東京スカイツリー・東京タワー・通天閣など……各地の名所で同時に、連携したライトアップを行う、ということもできるわけです。
YOI-enのシステムには、四季をイメージしたシーズンカラー演出などがプリセットでインストールされています。カレンダー予約で照明演出を切り替える機能も備わっており、1年中のライトアッププランを事前登録しておくこともできるとのこと。コントローラと信号変換器を交換すれば既存の照明設備にもシステムの組み込みができるので、期間限定だったライトアップが年間通して楽しめる……という観光地が、YOI-enによって現れるかもしれません。
秋冬開催の平安神宮での夜間参拝イベントに導入
新たなライトアップの名所を生む立役者になりそうなYOI-en。実際、すでに導入が決まっている事例もあります。それが、11月18日~12月25日に京都の平安神宮で開催される、光と音の演出を伴う幻想的な夜間参拝イベント「NAKEDヨルモウデ2022」です。このイベントでは、各参拝者がソーシャルディスタンスが自然と保てるというNAKEDディスタンス提灯を持って、 光と音で演出された境内や神苑を歩いて楽しみます。
光の縁が繋ぐ、新たな宵の宴が多く生まれることを期待しましょう。