現在メジャーリーグ(MLB)はシーズンを締めくくる「ポストシーズン」の真っ只中。連日熱戦が振り広げられているが、日本時間10月17日に行われたアメリカン・リーグの地区シリーズ、クリーブランド・ガーディアンズ対ニューヨーク・ヤンキース戦でのワンシーンが話題となっている。
The @CLEGuardians are climbing back, they only trail by 1. #Postseason pic.twitter.com/NhnjfM3APH
— MLB (@MLB) October 17, 2022
1勝1敗のタイで迎えた第3戦、3対1でリードされていたガーディアンズは4回裏、ジョシュ・ネイラーがヤンキースのエース、ゲリット・コールからソロアーチを放つ。大興奮のネイラーがダイヤモンドを周る際に見せたのが“ゆりかごポーズ”だった。
サッカーではよく目にする微笑ましいゴールパフォーマンスだが、MLBでは禁断の挑発行為。赤ちゃん(対戦相手)をあやす動きで、ゲームを支配していることをアピールする。
Russ hit the rock-the-baby celebration after this bucket ?#NBAPreseason on NBA TV pic.twitter.com/9WW3p7WAUT
— NBA TV (@NBATV) October 4, 2022
発端は2018年のNBA、当時オクラホマシティ・サンダー所属のラッセル・ウェストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)が始めたパフォーマンス“Rock the Baby”。その意味は、「小さい奴がいると、赤ん坊みたいに扱わないといけない」と、ポイントを決めたあとに挑発したことから広まった。
この“ゆりかごポーズ”。起源はサッカーだといわれている。1994年のアメリカW杯準々決勝、オランダ戦でのちに鹿島アントラーズでもプレーしたブラジル代表の“ベベット”ことジョゼ・ロベルト・ガマ・デ・オリベイラが始めたパフォーマンスだった。
The word ‘iconic’ can be over-used. Not in this case.
FIFA World Cup folklore!
Happy Birthday @bebeto7 ????pic.twitter.com/9e8jS3mLiX
— FIFA.com (@FIFAcom) February 16, 2022
2日前に生まれた自身の子どもを祝うダンスが話題となり、現在も「赤ちゃんが生まれたお祝い」として頻繁に披露されている。ちなみに、そのときに生まれた息子のマテウスは、現在ポルトガルのCDマフラに在籍するプロサッカー選手だ。
「所変われば品変わる」。同じポーズでもタイミングやシチュエーションによって、その意味が大きく変わってしまうことも。サッカーでは縁起の良いパフォーマンスも、MLBでは特に無礼なポーズとして、今回は識者から非難の声があがっていた。