人気の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」は歴代ゲームボーイのカートリッジが遊べたりしますが、なんとmacOSをインストールして動かした猛者が現れました。
これは大手掲示板Redditで、「Lampa183」と名乗るユーザーが報告していることです。そこでは「macOS Catalina 10.15.3が動くSteam Deck」の写真が投稿されており、仮想化ソフトウェア「VirtualBox」により実現したそうです。
ちなみにVirtualBoxとは、既存のOS上に別のOSを実行する仮想マシンを構築するオープンソースソフトウェアのことです。Steam DeckはLinuxをベースにしたSteamOSを搭載しており、VirtualBoxはLinux向けもあるため、技術的なハードルは高くなかったようです。
実際に「SteamDeckでどの程度、macOSが快適に動くのか」を示す動画はありません。ただLampa183氏によれば、電源投入に2~4分かかり、一部のアニメーションにもたつきを感じるものの、「パフォーマンスは普通」だそうです。
おおらく仮想マシン上で動かすと、グラフィック・アクセラレーションの恩恵を受けられないためでしょう。とはいえ、「アップルのデスクトップ用OSが携帯ゲーミングPCにインストールできた」のは、なかなか興味深いことです。
またアップルのiPadもmacOSを動かせない上に、新たなマルチタスク機能「ステージマネージャ」も制約が多いため、もしかするとSteam Deckは「タッチパネル付きのmacOSマシン」として優秀かもしれません。
海外で先に発売されたSteam Deckは、すでに日本でも予約受付が始まっています。数か月前は「アメリカより割高?」の印象もありましたが、その後に円安が進んだため、かなりお買い得感がありそうです。