米国の実業家イーロン・マスクがツイッター社の買収を完了しましたが、すぐさまパラグ・アグラワルCEOほか複数の幹部を解雇するとともに、社内では大規模なリストラの準備を始めたと伝えられていました。
そんななか、これまで無料だったツイッターの認証バッジ(青いチェックマーク)を月額20ドル(約3000円)にすると噂されています。
テックメディアThe Vergeによれば、有料認証を導入する期限は11月7日と定められ、このプロジェクトに関わる従業員は期限を守ってシステムを導入できなければクビだと申し渡されたそうです。
この計画は、ツイッターの有料サブスクリプション「Twitter Blue」を月額4.99ドルから19.99ドルに引き上げるとともに、ユーザー認証も行うサービスに変更しようとするもの、とのこと。認証済のユーザーも90日以内に有料サービスに加入しなければ、チェックマークを失うことになると伝えられています。要は「認証バッジを月額20ドルで販売する」というわけです。
実際マスク氏は「認証プロセスを全面的に刷新中」とツイートしており、認証バッジ周りを劇的に変えるつもりである可能性は高いようです。
The whole verification process is being revamped right now
— Elon Musk (@elonmusk) October 30, 2022
マスク氏が公式アカウントで「Chief Twit」(ツイッターのトップ)と名乗ってから数日しか経っていませんが、矢継ぎ早にシステムの変更を打ち出しています。さっそくログインしていないユーザー向けのホームページを変更し、タイトル画面とアカウント作成を勧めるものから、いきなり流行りのツイートやニュース記事を表示するExploreページにリダイレクトするよう切り替えたという具合です。
有料サブスク「Twitter Blue」はほぼ1年前に、米国やカナダなど一部の国を対象として始まりました。初めはツイートの取り消し(最大30秒まで)やブックマークフォルダなどが利用でき、最近では投稿済みツイートの編集機能を(一部の国で)追加しています。
その後もツイッター社の収益のうち大部分が広告が占めていることに変わりはありませんが、マスク氏はサブスクを収益の半分にまで成長させたいと推測されています。
そもそも日本ではTwitter Blueが未提供なのですが、11月7日には国内の有名人が一斉に認証バッジがはく奪されるのか興味深いところです。
Source:The Verge